「人」と「人」との出会いを創発する、空間と体験。「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」の注目ポイント

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「人」と「人」との出会いを創発する、空間と体験。「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」の注目ポイント

東京から世界へ向けてライフスタイルを提案する、インテリア・デザイン市場のための国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。国内外のハイエンドなインテリアやデザインアイテム、キーパーソンが結集し、11月20日から11月22日までの3日間にわたり東京ビッグサイトにて開催される。

同見本市は、ドイツで開催される世界最大級の国際消費財専門見本市「アンビエンテ」、家庭用・業務用テキスタイルの国際見本市「ハイムテキスタイル」の2つを母体とするもの。日本国内では6月と11月の年2回に毎年開催され、トレンド発信を続けてきた。

昨年の会場の様子

昨年の会場の様子

今回は、456社(国内347社、海外109社)18カ国・地域から出展される予定で(※10月4日時点)、来場者数は2万人を超える予想。

会場は、アトリウム特別企画「THE HOTEL」エリア、エッジの効いた最新のデザインが集結する「MOVEMENT」、若手支援プログラムゾーンの「TALENTS」と「NEXT」、フードアイテムゾーン「FOODIST」など、全部で12のゾーンに分かれている。また、国内の主要家具産地の旭川、飛騨、大川など、全国から高い技術力を誇る家具が一堂に集結。

また、建築家の芦沢啓治さんがディレクター務める「CREATIVE RESOURCE」ゾーンでは、壁紙やペイント、床材、テキスタイル、タイル、ガラス、建具や金物など、住空間のヒントが集まる。これからの暮らしのための「デザイン素材と特注力」、そのための編集型パーツと造作に注目したゾーンになる。雑誌「CONFORT」とのコラボレーション企画にも注目していただきたい。

特別企画のテーマは「ローカルの再発見」

毎年話題となるアトリウム特別企画「THE HOTEL」エリア。気になる今回のテーマは、「Hello, NEW LOCAL」。旅を思わせる会場構成は、どこまでも続くかのように感じる回廊に似たつくりとなる予定だ。家具やアメニティ、リネン、バスアイテム、トラベルグッズなどの多彩な商品が並ぶ。

今回のディレクターは、まちづくりにつながる事業を多く手がけるUDS株式会社の黒田哲二さん。これまでにアート&カルチャーがコンセプトの「ホテルアンテルーム京都」や、日本文化を発信する浅草の「BUNKA HOSTEL TOKYO」などを手がけている。黒田さんは、コンセプトについて以下のように語っている。

会場イメージ。突きあたりに鏡を設けることで、奥行き感のある、先へ誘う空間構成となっている

会場イメージ。突きあたりに鏡を設けることで、奥行き感のある、先へ誘う空間構成となっている

『旅に出ると、思いがけない「ローカルの魅力」の再発見があります。ローカルの魅力はインターネットや雑誌から得られる情報だけでなく、現地の「人」との出会いから見つけられるものと考えます。今回の特別企画を出展者の魅力を再発見するひとつの「旅」と見立てました。「出展者」と「来場者」の枠組みをこえた「人」と「人」との出会いを創発する空間と体験を出展者のみなさんとともに提案します』。

イラストは「STOMACHACHE.」が担当

イラストは「STOMACHACHE.」が担当

会場では、本見本市のイメージビジュアルを担当した人気イラストレーターの「STOMACHACHE.」とのコラボバッグを販売。こちらも人と人の出会いを手助けする一風変わったバッグになっているので、会場でチェックしていただきたい。また、UDS株式会社は出展者としてもアトリウムに登場するので、こちらも要注目だ。

アトリウム特別企画・出展者みどころ

諸富家具振興協同組合

家具メーカーや資材卸業者、部材の加工を専門とする業者など、佐賀県の地場産品「諸富家具」に関わるさまざまな会社で構成されているのが諸富家具振興協同組合だ。組合員のレグナテック、平田椅子製作所の2社による家具ブランド「ARIAKE/有明」がIFFT/ILLに初出展。海外展開を考えた家具づくりを目指し、シンガポール人デザイナーのガブリエル・タンをディレクターに起用。北欧、スイス、日本などからデザイナーを迎え、18製品を開発。日本からは芦沢啓治さんが参加。

ARIAKE/有明(諸富家具振興協同組合)

ARIAKE/有明(諸富家具振興協同組合)

TOU/かねみつ漆器店

長野県の伝統工芸「木曽漆器」の技法を活かした商品を手がける、かねみつ漆器店。5つのブランドを持ち、旅館や宿泊施設向けの商品開発、商材のディストリビューションをしている。今回の出展では、オリジナル籐家具ブランド「TOU」を発表。長年培ったインドネシアとのネットワークを活かし、クオリティの高い現地の作り手が生産する家具。デザインはドリルデザインが担当し、和室や旅館をイメージしつつも新しいシーンへも展開できる椅子を考えた。

常設ゾーンの出展者みどころ

LOOP CARE/株式会社リシュラ

1993年に子供の古着専門店として創業した、株式会社リシュラ。国内だけで年間約100万トンも廃棄されている衣料の現状を考えて立ち上げたのが、新たなリサイクルサービス「LOOP CARE」。お客さまから持ち込まれた、思い出の詰まった大切な服やアルバム、日傘、ドッグウェアなどを新しいアイテムに生まれ変わらせ、思い出に新しい形を与えていくサービスだ。

LOOP CARE(株式会社リシュラ)

URBAN OLE ECOPARK

店舗内装や什器製造などを本職にするアーバンオーレエコパークが、2012年から始めたDIYプロダクトブランド。製作時に出る木の端材がもったいないと思ったことが、ブランドスタートのきっかけだ。”仕上げは自らの手で”をコンセプトにしたスプーンや箸、バターナイフなどの手づくりキットや木製雑貨を扱っている。おもに国産の木を使ったプロダクトはすべて社内でデザインし、すべて国内生産。

LOOP CARE(株式会社リシュラ)

Cul de Sac – JAPON

実家が青森ヒバ専門の製材所を営むデザイナーが、青森ヒバの魅力を伝えようと2015年に立ち上げたプロダクトブランド「カルデサック」。青森ヒバに含まれる、抗菌やリラックス、消臭効果などの優れた特徴を生かして、天然バームやディフューザーなどのオーガニックプロダクト、箸やしゃもじなどのキッチンツール、カゴなどシンプルで美しいプロダクトを提案している。

Cul de Sac

株式会社ガージーカームワークス

北海道・旭川家具の新進ファニチャーブランド「gauzy calm works(ガージーカームワークス)」。おもに30歳代以下の若手職人10名からなるファニチャーブランドで、技能五輪日本一という高い技術を持った職人も在籍している。オリジナルの家具デザインと製作、コントラクトやオーダーメイドなど特注・造作家具まで手がけている。今回は、ペンダントライト、キャビネットなどを発表予定。

株式会社ガージーカームワークス

株式会社ガージーカームワークス
Sur/TOOWN

眼鏡の素材に新たな価値を見出したアクセサリーブランドSur(サー)。デザイン+ものづくりカンパニー「TSUGI」が、福井県鯖江市の眼鏡メーカーから端材を使えないかと相談されて始まったブランドだ。今回の出展では、漆の特性を活かした新しいアクセサリー「TOOWN」をお披露目する予定。アクセサリーは越前漆器の産地である、福井県鯖江市河和田でつくられている。時間を重ねるごとに硬化を進め、身につけている人の環境によって変化をみせる漆。使うほどにその人に馴染む漆器と、同じく長く身につけていただき、漆の可能性を楽しんでほしいという。

YURI HIMURO

日本とフィンランドでテキスタイルを学び活動する、テキスタイルデザイナー・氷室友里さんのオリジナルテキスタイルブランド。人と布との関わりの中に驚きや楽しさをもたらすことをデザインのテーマにしている。織の組織づくりから自身で行うオリジナルテキスタイルは、ハサミでカットして柄がアレンジできたり、表と裏で柄が変わったり、見る角度によって柄が変わったりと、一枚の布に小さなしかけと工夫がつまっている。

TRUSS AIR

空気を内包するようなデザインや素材感、職人による丁寧な仕事にこだわったプロダクトレーベル。プロダクトデザイナー(Akira Mabuchi Design)、アートディレクター/デザイナー(PORT)、ブランドプロデューサー(KaB DESIGN)により構成されており、優れた技術を持つ町工場と連携し、製造・販売を行っている。これまでにステンレスのミラー、アロマディフューザー、ステンレスの筒でつくられた貯金箱を発表。プロダクトはすべて東京・足立区の金属加工の職人の手により一つ一つ丁寧につくられている。

株式会社榛原

1806年創業の、東京・日本橋で200年以上続く老舗和紙舗。紙の文化を次の時代に継承するため「榛原聚玉文庫」という、江戸・明治・大正期を中心とした肉筆画、摺り物、画稿、版木、千代紙などの美術工芸品や書籍類、原稿などの歴史的資料を所蔵している。この「榛原聚玉文庫」に伝わる図案や文様を基に、ポストカードや和紙小物、木版刷りの和紙製品などを制作。手仕事の美しさ、和紙のある現代の暮らしを提案する。

以上、一部出展者を抜粋して紹介したが、このほかにも衣・食・住を彩る国内外の最新のデザインアイテムが集う3日間となるだろう。見本市はその性質上、バイイングを主たる目的としているわけだが、バイイング以外にもさまざまなビジネスニーズがあるようだ。本見本市でも人やモノ、情報を通じたさまざまな新しい出会いが巻き起こるはず。いろいろな角度から注目してみてはいかがだろうか。

▼見本市来場事前登録
https://www2.mmfcservice.com/ifft17/ja/regist/index.htm

IFFT/インテリア ライフスタイル リビング 2017
会期:2017年11月20日(月)~11月22日(水)
開催時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西1・3・4ホール+アトリウム
主催:メサゴ・メッセフランクフルト株式会社
入場料:2,000円(※招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)
www.ifft-interiorlifestyleliving.com/2017/lp/