琉球畳を用いた和を基調とするデザインの那覇空港国際線「礼拝室」

2015/4/2 11:30

外国人観光客が増加する中、空港や大型商業施設などで導入が進む礼拝室。とはいえ、まずは設備として設置することを優先しているようで機能性重視な場合が多いようだ。そのような中、2015年3月20日に那覇空港国際線にオープンした礼拝室は特筆すべき存在といえる。白、い草の緑、木の明るい茶色で構成される空間で、和の雰囲気が特徴。

入口も部屋も男女に分かれている

入口も部屋も男女に分かれている

室内配置図

室内配置図

床は琉球畳、組子細工の引き戸、壁面の間接照明、天井にも装飾として木を渡し、水場には手水鉢と腰掛け。シンプルながら、日本や沖縄らしさを感じさせる小空間となっている。

室内床には琉球畳

室内床には琉球畳

体を清める小浄施設

体を清める小浄施設

組子細工の建具、天井にはメッカの方角を示すサイン

組子細工の建具、天井にはメッカの方角を示すサイン

沖縄県では積極的にインバウンドを推進しており、特に東南アジアを中心にした祈りの習慣を持つ来訪者が増えているという。礼拝室は、特定の宗教に限定せずに利用可能。

事業主 那覇空港ビルディング株式会社
デザイン、制作・設置 株式会社丹青社
オープン日 2015年3月20日
設置場所 那覇空港国際線旅客ターミナルビル4階ロビー内