PUDDLE

水たまりに咲いた一輪の花の風景を生み出す花器

水たまりからスッと花が立ち上がり、「どういう仕組みなんだろう?」と不思議な佇まいを感じる花器「PUDDLE(パドル)」。

東京を拠点に国内外で活動を行うデザインスタジオ「YOY(ヨイ)」によるプロダクトで、2022年10月14日から11月3日まで東京ミッドタウンにて開催された「Salone in Roppongi」にてお披露目されました。本記事では、PUDDLEのコンセプトや特徴を紹介します。

■背景・コンセプト

YOYは、2011年に小野直紀さんと山本侑樹さんによって設立されたデザインスタジオ。「空間とモノの間」をテーマに、家具や照明、インテリアのデザインをおこなっています。作品はMoMAをはじめ世界中で販売され、国内外で多くの賞を受賞しています。

PUDDLEは、ミラノサローネで活躍する日本人デザイナーや日本企業の作品を紹介する「Salone in Roppongi」にて披露された作品。水たまりを意味する名前のとおり、水たまりの形をした平たい透明な器に水を注ぐことで、器と水が一体化して本物の水たまりのように見える花器になっています。

PUDDLE

写真:古川泰子

■特徴

器の壁の高さは1.5mmと薄いですが、表面張力と合わさることでコップ1杯分の水が入る仕様。器の中央付近に配された針に花の茎を差し込むことで、茎が水を吸い上げ、花器として機能します。

PUDDLE

写真:古川泰子

PUDDLE

写真:古川泰子

今回の展示では、10種類の形状の製品プロトタイプと、このアイデアを展開させたインスタレーションが実施されました。

PUDDLE

「Salone in Roppongi」での展示の様子(写真:近藤篤)

PUDDLE

自然にできた水たまりから草花が立ち上がっているような佇まい(写真:近藤篤)

サイズ W460 D320 H3.5mm/W300×D230×H3.5mmなど計10種類
素材 アクリル