新しい素材や色、形によって生活に彩りを添えてくれるモノ
2020年にブランドを立ち上げた中村里奈さんに、アクセサリーの制作背景や特徴についてコメントをいただきました。
■背景・コンセプト
「Tema’Baco」は、ある日、アクセサリーをつくるため手でアクリルを曲げていた際、ふと面で挟むことで耳に固定できることに気付いたところからスタートしたブランドです。
「面で挟む耳飾り」を中心に、年齢・性別・ピアス穴の有無に関わらず、身に着けた人の色に染まるようなアクセサリーづくりを目指しています。

「C=」着用
■特徴
「面で挟む耳飾り」は耳に挟みこむための専用金具(イヤリング金具やピアス金具など)はなく、空いている隙間に耳たぶを入れ込み、製品と耳とで生じる摩擦で固定する耳飾りです。現在おもに使用している素材はアクリルです。

上段2つ「C=」、中段2つ「UC」、下段2つ「D」
基本的な着用方法は、耳たぶのお好みの位置に差し込んでいくだけ。広めの面で耳たぶを挟み込むため、挟む力が分散され、長時間着けていても痛くなりにくい仕様になっています。アクリル製なので金属アレルギーの方にも安心して使用可能。
また、バネやピアス金具などがないため、表裏がないデザインとなり、商品のほとんどが着用する際にどちらを前にするかで印象を変えられる2WAY仕様となっています。

「U」
現在「面で挟む耳飾り」のバリエーションは、8形状で展開しています。大振りの形状の「G」や「C=」、シンプルな形状の「i」や「U」など。そのほかにも「面で挟む耳飾り」と合わせて使うことで、より華やかな雰囲気にしてくれるカスタムパーツの「O」や、イヤーカフも展開しています。
製品名は、本体の形状をアルファベットや記号で表現した名前がついています。ぜひ形状と名前を見比べながらご覧ください。

「U」とカスタムパーツ「O」を組み合わせた着用イメージ
■デザイナーの中村里奈さんのコメント
デザインをする際は、さまざまなお洋服に合わせやすいように無機質な印象を意識しています。一見アクセサリーに見えない、インテリアのような雰囲気を感じていただけたらうれしいです。今後もより多くの方に身に着けていただけるよう、心地よい着用感を探求しながら制作していきたいと思っています。
ブランド:Tema'Baco
大学で金属工芸を学んだ中村里奈(作家名:テマ)が2020年冬に立ち上げたブランド。作家名である「テマ」と「玉手箱」の2つの言葉がブランド名の由来となっており、「玉手箱」には、「すばらしいもの、珍しいものが多くあること」「秘密にして、容易には人に見せない大切なもの」という意味が含まれている。手持ちのアクセサリーボックスがより一層大切な「玉手箱」になるお手伝いができるよう、性別や年齢を問わない、多機能で新しいアクセサリーを提案している。