デザイナーの鈴木優香さんが手がける、山で見た景色をハンカチに仕立ててゆくプロジェクト「MOUNTAIN COLLECTOR」。

自らを“山岳収集家”と称する鈴木さんは、アウトドアメーカーに就職したことがきっかけで、6年前から本格的に山登りを始めた。山登りに慣れてきた頃に「同じ景色は二度と見られないかもしれない」と思い、フィルムの一眼レフカメラを持って山に入るようになったそう。撮影した写真はデータとして保存していたが、山の景色を手に取れる「モノ」にしたいという気持ちが強くなり、学生時代から制作の材料として扱ってきた素材＝布に落とし込んだ。

ハンカチにした理由は、「美しい山の景色を乗せるにはできるだけシンプルで、機能がありすぎないものがいいと考えました。光に透ける薄手の生地には透き通った山の空気感と、届きそうで届かない、とらえどころのない山への思いを込めています」と、鈴木さんは話す。

また、パッケージには品番のほかに山の名前と登った日付が記されており、その情報をもとに「MOUNTAIN COLLECTOR」のブログ内で検索すると、山行記録が見られるようになっているのでぜひ試してもらいたい。