多摩美術大学がオルタナティブ・スペース「Up & Coming」を外苑前にオープン
学校法人多摩美術大学が、卒業後のアーティストキャリア形成支援と、これから躍進しようとしている新しく刺激的な才能と来場者との出会いを目的とした、オルタナティブ・スペース「Up & Coming」を東京・外苑前に2024年4月よりオープンする。
同大学は、卒業後のアーティストキャリア形成支援を目的としたオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を2010年から運営してきたが、移転準備のため展覧会活動を休止していた。その運営方針を継承し、「Up & Coming」に名称を改めて新拠点にて再始動する。
同スペースでは、展覧会の企画、展示設計、関連イベント企画、広報物やアーカイブ作成、アーティスト自身が手がける自己プロデュースのグループ展などが実施される。そのほか、アーティスト活動継続のためのヒントとなる情報提供などのサポートもおこなう。さまざまな団体との連携事業を展開することで、アートの受け手との関係性構築を目指す。
第1回目となる展覧会のテーマは「合図」。彫刻家の大石一貴、アーティストの齋藤春佳と張小船Boat ZHANGによる3人展を4月6日から5月12日までおこなう。また、3月31日には移転プレイベントとして、アーティストの石田尚志、O JUN、栗原一成と文化人類学者の中村寛の4名による「描くこと」をテーマとしたトークイベントを開催する。