三菱一号館美術館が2024年秋まで休館、服部一成デザインによる仮囲いを設置

三菱一号館美術館が2024年秋まで休館、服部一成デザインによる仮囲いを設置

東京・丸の内の三菱一号館美術館が、設備入れ替えと建物メンテナンスのため、4月10日から2024年秋まで全館長期休館する。

2010年4月のオープン以来、40本の展覧会を開催してきた同館。建物は1894年に丸の内初のオフィスビルとして創建され、その後老朽化により解体された「三菱一号館」を可能な限り忠実に復元したもので、全館に19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられている。今回の修繕工事では、空調設備の入れ替えや全館LED照明にするほか、予防保全のために建物メンテナンスをおこなう。

休館中は、同館の外壁をメッシュ素材の仮囲いで取り囲み、高さ14.4m、総面積約1,250m2の大型の仮囲い装飾が設置される。装飾デザインは、同館のロゴマークも手がけたグラフィックデザイナーの服部一成が担当し、フランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの同館所蔵全28作品をコラージュしたものとなっている。仮囲いの設置は5月中旬から2024年夏ごろまでの予定。

また、長期休館を告知するメインビジュアルは、グラフィックデザイナーの中村至男が制作した。

中村至男が制作した三菱一号館美術館休館の告知メインビジュアル

中村至男が制作したメインビジュアル

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