中村拓志が設計、木更津のKURKKU FIELDSに「地中図書館」がオープン

中村拓志が設計、木更津のKURKKU FIELDSに「地中図書館」がオープン

千葉・木更津のサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」内に、新たな施設「地中図書館」が2月16日にオープンする。

「KURKKU FIELDS」は約9万坪の広大な土地を舞台に、「農業」「食」「アート」の3つのコンテンツを軸に2019年に開業した施設。今回オープンする「地中図書館」は、文字通り、木や草花が生い茂る土の下にひっそりと隠された洞窟のような空間となっている。本の最大収容可能数は8,000冊で、オープン時には自然や農的な暮らしに関するものを中心に約3,000冊が並ぶ。

「晴れた日には畑を耕し、雨の日は読書をする」人のために構想された施設で、設計はNAP建築設計事務所の中村拓志が手がけている。中村は設計に際し、建設残土で埋め立てられた谷の上にあった敷地を「緑豊かな谷地に戻すこと、そして建築は作土層を占有するのではなく、植物と土中微生物たちの繁栄の下につつましく存在すべきだと考えた」と述べている。内部は梁や柱などの建築的要素が排され、大地の傾斜に応じて子どもの背に合った天井の低い箇所があるほか、小さな隠れ部屋などもある。

https://kurkkufields.jp/topic/librarynews01/