壁紙、床材、カーテン、椅子生地など内装材を幅広く取り扱う株式会社サンゲツが、建築家・隈研吾とのコラボレーションによる「KAGETOHIKARI（カゲトヒカリ）」コレクションを発売した。

同コレクションは、サンゲツ初となる壁紙と床材を同一テーマで商品開発したプロジェクト。「新しい空間を創りだす人々にデザインするよろこびを提供する」という同社のブランド理念「Joy of Design」を体現する取り組みとして、3年の期間をかけて商品開発が行われた。

コレクションは、レイヤーの奥行きを感じる「しゃらしゃら」、やわらかな霧のようにけぶる「もわもわ」、粒子による陰影が表情豊かな「つぶつぶ」という3つのカテゴリーで構成されている。隈研吾がさまざまな「カゲ」に見出した美しさをオノマトペを頼りにデザインし、商品名にも採用された。

同コレクションについて隈氏は、「元来より日本人は、光と影の世界観や陰影に美しさを感じ、大切にしてきました。その中でも『陰（カゲ）』の中にある光の移ろい、重なり、不完全さ、美しさを見つけだしてきたと思います。そこで、今回は『カゲトヒカリ』をテーマとし、素材感による温もり、手触り感、五感に響くデザインを表現したいと考えました。また、形の原型とも言える『点』『線』『曲線』といった普遍的な要素を用いてデザインを構成することで、建物と人、地域性を考えていく際の基盤となるように設計しました」と、コメントを寄せている。

https://www.sangetsu.co.jp/newproduct/kagetohikari/