国立工芸館が10月25日に開館、名誉館長は中田英寿

国立工芸館 国立工芸館(写真:太田拓実)

2020年2月末に東京での活動を終了した、東京国立近代美術館 工芸館が石川県金沢市に移転し、「国立工芸館(正式名称:東京国立近代美術館工芸館)」として10月25日に開館する。

国立工芸館は、日本で唯一の工芸を専門とする国立美術館。今回金沢に場所を移して開館するにあたり、陶磁、ガラス、漆工、木工・竹工、染織、金工、人形、デザインなど、全国各地・近現代のあらゆる工芸分野の秀作を網羅したコレクション約3800点のうち、約1900点が金沢へと移転される。

また、新たに設ける名誉館長には、日本の伝統文化や工芸の支援に精力的に取り組んできた中田英寿が10月24日付で就任。工芸のまち金沢で、展覧会や作品の収集・保存、教育普及事業などを通し、工芸文化の発信拠点として新たなスタートを切る。

なお、2020年度から2021年度にかけては、開館記念展として3本の展覧会を予定している。

https://www.momat.go.jp/cg/