第157回 清水久和 (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

キヤノンのインハウスデザイナーを2012年6月で卒業する清水久和さんに再登場いただいた。初回は第37回(2002年2月)に登場いただいたが、この数年間の時間外の活動を静かに注目していた。特にアイスクリームスプーンは、新国立美術館のミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」で発見し、即座に買い求め愛用している品である。その後、2008年から本格化する個展やデザインウィーク等で発表されたデザインは、独創性溢れるユニークな作品であった。彼なりの親しみ易さ、デザインに込められたナレッジとウィット、デザインに注入した思いが作品の存在感をより高めている。こんなアプローチやデザインをする人は他にいない。最近は積極的に海外へ向かい、そのフィールドはいい感じに広がり始めた。本人は遅いスタートとつぶやいているが、決してそうではない。キヤノンで立派な仕事をしたことによって、第二章の幕が開くのである。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

清水久和(デザイナー)

清水久和(デザイナー)

1964年、長崎県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。キヤノン株式会社において「Canon IXY DIGITAL」シリーズなど多くの商品のデザインを手掛ける一方、「SABO STUDIO」として独自のデザイン活動を行う。主な作品に「チューチューシャンデリア」(長崎県美術館所蔵)、「井伊直弼」(ギャルリ・ダウンタウン)、「Watermelon clock」(ギャルリ・ヴィヴィッド)などがある。2012年7月独立予定。