「NEXT」「TALENTS」エリアの出展者
「インテリア ライフスタイル」は、特別企画の他にもエリアごとさまざまな出展者が世界中から参加している。中でも「NEXT」「TALENTS」エリアには、今後注目されるであろうデザイナーやメーカー、ブランドが集い、毎年1社に対して「Best Buyer’s Choice」が贈られる。
松田唯「Yui Matsuda」
rétela「un fabricシリーズ」
nooca「Cut Flowerシリーズ」
JUNICHIRO YOKOTA STUDIO「AGGREGATED BOXES/箱の集合体」
アンドデザイン「MYNUS」
OGUCHI DESIGN「Picture」
CONCO「mumea」
Jul「murmur」
ウィズコロナ/アフターコロナにおける見本市のこれから
––新型コロナウィルス感染症拡大といった事態により、「集まること」「人と対面で会うこと」の意味が、今後問い直されていくのではないかと思います。外出自粛期間をきっかけに「ZOOM」などのオンラインツールを用いたコミュニケーションがより一般的になってきましたが、今後見本市のオンラインでの展開の可能性など、考えていることがありましたらお聞かせください。
小泉:在宅、シェアオフィス、移動中の電車やカフェなど、徐々に広まりつつあったオンラインを活用した働き方は、コロナ禍といったマイナスの出来事によって広く浸透しましたが、それらを活用したビジネスモデルも増えてきていると感じます。
私たちは「見本市」というリアルでのコミュニケーションを通したビジネスの創出を行ってきましたが、何百社、何千人が集う大規模見本市を開催するのは、どうしても年に1、2回の限られた機会となってしまいます。そうした中で、今後リアルイベントを補足するようにウェビナーなどを導入すれば、リアルイベントへのきっかけづくりにもなると思っています。
とはいえ、やはり実際に手に取って顔を見て商談できる場づくりは必要不可欠だと思いますので、オンラインツールはあくまでリアルイベントに充填できるものであると思っています。
––オンラインでのコミュニケーションがより広まっていく中でも、リアルな場を通したつながりの創出は、今後も見本市が持つ大きな価値として変わらないと思います。今回の中止を機にあらためて感じた「インテリア ライフスタイル」の価値や意義についてお聞かせください。
小泉:今回の開催中止の発表後、出展企業の皆さまから励ましや残念だという声を多くいただきました。出展者のみなさまも大変な状況であるにも関わらず、このような温かいお言葉をいただき大変ありがたく感じています。
インテリア ライフスタイルの出展者に限らず、見本市を通じて新規の販路開拓や情報収集など、ビジネスには欠かせないプロモーションの場として活用される企業はたくさんいらっしゃいます。インテリア ライフスタイルの出展者および来場者の皆さんは、直接商材に触れ、「face to face」のコミュニケーションができるリアルな場を大切にされている方も多いので、10月に開催するIFFTでは、新型コロナウィルス感染症対策は万全に、みなさまには安心して出展、来場いただきたいと思っています。
今のところは、出展者さまの中で、ウィズコロナ/アフターコロナを意識したものづくりをされているなどの情報は事務局に届いていませんが、今後本見本市を通してインテリア・デザインの視点でウィズコロナ/アフターコロナに対してのアイデアに溢れた商品を発信していただけることを期待しています。
秋に開催予定の「IFFT 2020」では、「Work-Up」のテーマは「Workplace Mix」として生まれ変わる予定です。自分らしく働くための空間づくりに焦点をあて、オフィスだけでなく、自宅やカフェなどで快適に働くための商材を募集する予定です。
IFFT/インテリア ライフスタイル リビング 2020
会期:10月28日(水)~10月30日(金)
開催時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト南展示場
主催:メッセフランクフルト ジャパン株式会社
https://ifft-interiorlifestyle-living.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja.html
編集:堀合俊博(JDN)