野生展:飼いならされない感覚と思考
![野生展:飼いならされない感覚と思考](https://www.japandesign.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2017/09/01-2.jpg)
2017/9/8 10:00
企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」が、21_21 DESIGN SIGHTで開催される。
展覧会ディレクターには、思想家で人類学者の中沢新一を迎える。中沢は、各地のフィールドワークを通じて、時代や領域を横断し、学問の垣根を超えた研究を行ってきた。
人間の文化と生活には、心の土台となる「野生」の能力が欠かせない。私たちのもつ本能であり、知性でもある野生は、創造力に大きな刺激を与えるきっかけになる。たとえば、明治時代の日本が生んだ大博物学者・南方熊楠は、偶然の域を超えた発見や発明、的中を「やりあて」と呼び、それを繰り返すことで、粘菌学の領域をはじめ、神話学や民俗学にも優れた足跡を残している。南方のような思考の跳躍は、ものづくりや表現の歴史においても、たびたびその例を見い出すことができる。
理性や合理性ばかりが前面にあらわれる現代においても、野生の感覚と思考は、いまだ失われていない。中沢は、「私たち人間の内に潜み、『まだ飼いならされていない心の領域』こそが、今まさに大切になってきている『野生』のすみかである」と言う。
現代における野生とはなにか。自身の内に潜む野生をどのように見い出すのか。見たことのない物事の意味をどのように理解し、表現するのか。本展では、現代の表現者たちのもつ野生の魅力に着目し、さまざまな作品や資料を通して、その力を発動させるための「野生の発見方法」を紐解いていく。
開催期間 |
2017/10/20(金)~2018/02/04(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~19:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日、12/26~2018/1/3 |
入場料 | 一般1,100円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料 |
参加アーティスト | 青木美歌、井上嗣也、大森克己、ステファニー・クエール、黒田征太郎、しりあがり寿、鈴木康広、田島征三、立花文穂、西村祐介、渡邊拓也、他 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-3475-2121 |
会場URL | http://www.2121designsight.jp/ |
詳細URL | http://www.2121designsight.jp/program/wild/ |