千葉の戸定邸、松雲亭、戸定が丘歴史公園、サテライト会場(キテミテトナリ)、松戸市内各所にて、「科学と芸術の丘 2024」が2024年10月25日から10月27日まで開催されます。
—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—
松戸市は「暮らしの芸術都市」を掲げ、多様な文化芸術に触れる機会を創出したり、地域活性や市の魅力の向上につながる取り組みを継続的に行っています。「科学と芸術の丘」も2018年に市民が主体となって立ち上げて6年、様々な「そうぞう(創造・想像)力」溢れる「アーティスト」との出会いがありました。
その「アーティスト」とは、誰を指すのでしょうか?
「アート」は現在でこそ芸術を意味しますが、元を辿っていくと人の手で作られる(行われる)「手仕事」全般の意味を指しています※。つまり、「何かをつくりだす人」です。
※アートの語源はギリシャ語の「τέχνη(テクニー)」、それをラテン語で「ars」と訳される
世界的な問題に視野を広げる作品をつくる人、暮らしを便利にする道具をつくる人、安全や自然を守る環境をつくる人、美味しい料理をつくる人、みんなが楽しく過ごせる雰囲気をつくる人、誰かのための避難場所をつくる人……何かをつくり出すことを「アート」というのであれば、街に暮らす私たち誰しもが、「アーティスト」である、と言えるかもしれません。
今年の芸術祭では、それぞれの「つくる」をもう少し「ひらいて」みたい。まだ見ぬ世界の視点に心をひらいてみる。自分の好き・やってみたいを花ひらく機会をみつけてみる。つくりはじめた人はそれを披露する場を、さらに街という公共へ展開していく機会として。
今年の芸術祭のテーマは『City of Artists ~つくるをひらく~』です。
料理をしていて「あ、野菜の切り方でこんなに味が変わるんだ」と気づいたり、自分の作品を誰かに見てもらった時に「そんな見方をするんだ」と異なる視点の気づきがあるなど、私たちが何かを「つくる」とき、以前より少しだけ世界の見え方が変わることが稀にあると思います。
大量の情報や記号が溢れている現代において、私たちは気が付くと受動的に世界と関わる時間が多くなってしまいますが、「つくる」ことで能動的に得られる実感やリアリティは実は他では得難い、かけがえのないものではないしょうか。
それぞれの「つくる」を「ひらき」、いい形で繋がりあえば、暮らしが少し豊かになるかもしれない。蝶の舞が世界へ大きな影響を及ぼすことに例えられるように、もっと世界にひろく広がる可能性があるかもしれない。例え「つくる」を失敗したとしても、挑戦したことを讃えあい、そこにしかないユニークさをみんなで愛でて、笑い飛ばそう。
この祭りを一緒につくるアルスエレクトロニカの今年のフェスティバルテーマは「希望~潮の流れを変えるのは誰か」。潮の流れを変えるのは、逆境にも関わらず前進し続ける「そうぞう力」、つまり私たち一人ひとりの持つアーティスト性かもしれません。
一本の線を描くことから、何かを変えられる。自ら進んで「つくる」人たちを、私たちは尊敬の意味をこめて「アーティスト」と呼びたい。あなたは何をつくりますか?
開催期間 |
2024/10/25(金)~2024/10/27(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~16:30(最終日は16:00まで/戸定邸入館受付は9:30~16:30) |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 一般1,500円/高校生・大学生1,000円/中学生以下無料(戸定が丘歴史公園で行う「丘のマルシェ」はチケット不要) |
参加アーティスト | Diane Cescutti、Sasha Stiles、Peter Haider / Denise Hirtenfelder / Nicolas Naveau and Maria Pfeifer(Ars Electronica Futurelab)、Sareena Sattapon、金箱淳一+首藤圭介 |
会場 |
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お問い合わせ | 047-712-1593 |
詳細URL | https://science-art-matsudo.net/ |