六本木クロッシング2019展:つないでみる

森美術館15周年記念展

平川紀道 《datum》 2018年 DLPプロジェクター、コンピューター、スピーカー サイズ可変 平川紀道《datum》 2018年 DLPプロジェクター、コンピューター、スピーカー サイズ可変

「六本木クロッシング」は森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、2004年以来開催してきたシリーズ展だ。第6回目の開催となる今回は、シリーズ初の試みとして、森美術館の3人のキュレーターのみで共同キュレーションを行い、1970~80年代生まれを中心とした日本人アーティスト約25組を紹介する。

本展は、現代の表現を通じて見えてくる「つながり」に注目する。情報通信技術など、さまざまなテクノロジーが加速度的に進化し、私たちの生活が便利になってゆく一方で、それに起因する新たな問題も浮かび上がっている。価値観の多様性が認められるようになった一方で、オープンであるはずのインターネットが、特にSNSにおいて、意見や認識の同調や共感を助長し、逆説的に閉鎖的なコミュニティを生み出してしまう問題、偏った政治観によって引き起こされる軋轢や拡がり続ける経済格差など、さまざまな「分断」が顕在化している。

こうした中、対極のものを接続すること、異質なものを融合すること、本来備わっている繋がりを可視化することなど、アーティストたちは作品を通じてさまざまな「つながり」を提示している。それらは現代社会に対する批評的な視点や発想の転換でもあり、「分断」と向き合うためのヒントとなるかもしれない。本展で生まれる新たな「つながり」が、日本の「いま」に向き合うことのできる有意義な機会となることが期待される。

開催期間 2019/02/09(土)~2019/05/26(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで/いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 一般1,800円/学生(高校・大学生)1,200円/子供(4歳~中学生)600円/シニア(65歳以上)1,500円
参加アーティスト アンリアレイジ、青野文昭、毒山凡太朗、林千歩、ヒスロム、今津景、川久保ジョイ、目、杉戸洋、田村友一郎 他
会場
  • 森美術館
  • 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL https://www.mori.art.museum/
詳細URL https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2019/index.html