太陽の塔リニューアル記念「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」

《明日の神話》1968年制作/2008年設置 東京・渋谷 《明日の神話》1968年制作/2008年設置 東京・渋谷

芸術家・岡本太郎が多面的な活動の中で、公園や学校などパブリックな空間に創作した作品は、全国に70か所140点以上におよぶ。岡本は、作品が個人の所有物となることを拒みつづけ、誰でもいつでも見ることのできるパブリックな空間に作品をつくり続けた。そこには、「芸術のための芸術」ではなく、芸術が我々の日常空間にあって社会と芸術をつなげる不可欠な存在であり、人間の根源的歓びと感動を呼び覚ますという彼の芸術理念が貫かれていた。

本展は、日本万国博覧会テーマ館『太陽の塔』のリニューアルを記念して、岡本が生涯を通じて社会に打ち出したパブリック作品を俯瞰するものである。会場には、モザイクタイルを使った初期の作品から、大阪・千里の『太陽の塔』、東京・渋谷の『明日の神話』をはじめとする全国津々浦々につくられた作品が、その原型、原画、スケッチ、写真などで紹介される。場との迎合を否定し、対立することでお互いの個性を生かすという岡本の作品に込められた思いと、社会に打ち出されたメッセージを知る機会となるだろう。

【関連イベント】
●高田みどり・バシェ音響彫刻コンサート
日時:7月22日(日) 15:00~16:00
場所:企画展示室
出演者:高田みどり(打楽器奏者・作曲家・舞台芸術家)
料金:観覧料のみ

●永田砂知子・バシェ音響彫刻コンサート
日時:7月29日(日) 15:00~16:00
場所:企画展示室
出演者:永田砂知子(打楽器奏者・即興演奏家)
料金:観覧料のみ

●バシェ音響彫刻レクチャーと音響体験
日時:7月21日(土)、7月28日(土) レクチャー 13:00~14:00、音響体験 14:15~15:00

※そのほかの関連イベントは、公式サイトをご覧ください。

開催期間 2018/07/14(土)~2018/09/24(月)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、7/16、9/17、9/24を除く)、7/17、9/18
入場料 一般900円/高・大学生・65歳以上700円/中学生以下は無料
参加アーティスト 岡本太郎
会場
  • 川崎市岡本太郎美術館
  • 企画展示室
  • 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
会場電話番号 044-900-9898
会場URL http://www.taromuseum.jp/
詳細URL http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html#renewal