THE READING ROOM FOR PROVOKE

二手舎リーディングルーム・フォー・プロヴォーク

THE READING ROOM FOR PROVOKE

本展は、東京・世田谷区にある古書店「二手舎」が昨年11月に刊行した『プロヴォーク復刻版』に関連する展覧会です。台湾のmoom bookshopにて開催された「Provoke: 為了思想的挑釁式資料 ―― 二手舍復刻記錄書展』」の巡回展として、恵比寿にあるPOSTにて開催することになりました。

『プロヴォーク』とは、1968年11月、美術評論家・多木浩二(1928-2011)と写真家・中平卓馬(1938-2015)によって発案され、そこに詩人の岡田隆彦(1939-1997)と写真家の高梨豊が同人として加わり、創刊された同人誌です。「思想のための挑発的資料」を副題とし、写真とエッセイ、詩で構成されています。第二号からは写真家・森山大道もメンバーとして参加し、第三号まで発行しましたが、1970年3月に総括集『まずたしからしさの世界をすてろ』の刊行を最後に彼らはその活動を終え、解散しました。荒れた粒子、ノーファインダーによる不安定な構図、ピントの合っていない不鮮明な写真群は「アレ、ブレ、ボケ」と揶揄され、賛否両論を巻き起こし、ときには写真という枠を超えて大きなインパクトを同時代に与えました。

本展は大きく分けて
(1)プロヴォーク同人たちのヴィンテージを含む写真集とプロヴォークに関連する資料や書籍の展示と販売
(2)復刻する際に使用されたオリジナルの原本、印刷原稿や校正刷といった制作プロセスに欠かせないマテリアルの展示
(3)映画監督・五十嵐耕平氏が製作したプロヴォーク復刻版のメイキング映像の上映
この3つのセクションを軸にして構成されています。

また今回の展示空間は古道具LET’ EM INの協力のもと「読書室」をコンセプトに設えています。ソファーや家具、照明など厳選された古道具に囲まれた空間で、改めてプロヴォークとは何なのか、じっくりと再考する絶好の機会となるでしょう。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

開催期間 2019/02/16(土)~2019/03/10(日)
※イベント会期は終了しました
時間 12:00~20:00
休館日 月曜日
入場料 無料
会場
  • POST
  • 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
会場電話番号 03-3713-8670
会場URL http://post-books.info/
詳細URL http://post-books.info/news/2019/2/5/exhibition-the-reading-room-for-provoke