
顔料を主体とする素材を棒状に固めただけのパステルは、紙の上に描くと粉状となり、定着液がなければ極めて不安定な画材だが、油彩や水彩とくらべて速乾性があり、原色、中間色ともに美しく発色するという特色を持つ。ごく少ない道具で描けることから、どこへでも持ち歩くことができ、美しい風景や被写体を求めて旅する画家や、その瞬間を素早く表現する画家たちに愛用される。
江戸時代の終わり、日本の近代化とともに盛んになった日本人と「洋画」の関わり。その中で、多くの日本人画家が海外で学び、輸入され始めた油彩や水彩を中心とする画材と共に伝わった「パステル」。
本展は、パステルに魅せられて多くの作品を残した日本人画家、矢崎千代二と武内鶴之助という先駆者の作品を中心に、豊かで繊細な色彩や、緻密な技法を用いて表現する奥行き、いきいきとした情景を速写性を持って描いた作品が紹介される。また、特に矢崎が関わった、パステルの普及活動や国産化への道程もあわせて紹介。
開催期間 |
2017/10/14(土)~2017/11/26(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般1,000円/大高生・65歳以上800円/小中生無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-3714-1201 |
会場URL | http://www.mmat.jp/ |
詳細URL | http://mmat.jp/exhibition/archives/ex171014 |