パオラ・ピヴィ「They All Look The Same」

View of the exhibition They All Look The Same at Perrotin Tokyo, 2017. Photo: Nacasa & Partners Inc. Courtesy Perrotin View of the exhibition They All Look The Same at Perrotin Tokyo, 2017.
Photo: Nacasa & Partners Inc. Courtesy Perrotin

東京・六本木に新オープンしたペロタン東京のオープニング第2弾として、イタリアのアーティストであるパオラ・ピヴィの個展「They All Look The Same」が開催される。

ペロタンにおいてのピヴィの個展は、パリ、マイアミ、ニューヨーク、そして今回の東京で8回目。また本展は、ヨコハマトリエンナーレと同時期に開催され、そこでもピヴィの作品が展覧される。

本展では、まさにパオラ・ピヴィの夢幻的で放逸的な世界を代表する作品群が展覧される。ここでは、ポーラー・ベアたちと羽のついた車輪が軽快なハーモニーを織りなし、街並みを見下ろすようように宙に浮いているがごとく、通りゆく人々の目を引く。パオラ・ピヴィの作品は思わず引き込まれてしまうような、誰も無関心ではいることができない魅力を放っている。

今回もピヴィのポーラー・ベアたちが一際目をひくポーズで登場する。特大のポーラー・ベアが、大胆不敵にぽっかり空いた穴に飛んでいくところを空中で捉えたものや、一心に頭から飛び込む姿などである。また、ギャラリーの外に広がるスペースとクマたちの構成が遊び心を思わせる。等身大のクマたちの表皮はホワイトやエレクトリックブルーなど、さまざまな色の羽でできている。ピヴィ自身が自分の作品をお祭りと称することが多いと語っている。

ピヴィにとって作品の設置自体がアートであり、これまでの展覧手法も常識を打ち破るものだ。アートを追求するにあたり、現実の法則、たとえば重力の法則などには無頓着であり、ただ観客を楽しむことに重きが置かれている。彼女の作品は我々の論理性に訴えるものではなく、我々の過去の経験、感覚、感性に訴えるものである。摩訶不思議な世界観とともに、今日我々の周りにある「人工的」なものを革新的に、パロディーを持って表現している。

開催期間 2017/08/26(土)~2017/11/11(土)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 月曜日、日曜日
入場料 無料
参加アーティスト パオラ・ピヴィ
会場
  • ペロタン東京
  • 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
会場URL https://www.perrotin.com/
詳細URL https://www.perrotin.com/exhibitions/paola_pivi-they-all-look-the-same/3415