兵庫県立美術館では、9,000点を超える収蔵作品を、1年を3期に区切り、それぞれテーマを設定し紹介している。

2017年度の第1期目のキーワードは「リアル」である。いつの時代も美術にとって関わりの深いこの言葉は、「本物のような」、「そっくり」、「写実的」という限定的な意味だけでなく、「現実、現実感、実体、認識、視覚」といったさまざまな概念をも意味、示唆してきた。

本展は、こうした「リアル」の多様な意味内容を「繋・関」、「変・語」、「転・現」、「虚・成」、「生・実」、「望・迫」という6つの造語を通して考える。そして、「アウト・オブ」という「基にする・由来する」と「超える・離れる」という二重の意味を「リアル」に掛け合わせることによって、「〈現実〉を基点としつつ、超越する」という二重の意味こそが美術作品、作家の制作の本質ではないかと改めて問いかけ、美術や人間の創造力の魅力に迫る。

【関連イベント】
●ミュージアムボランティアによるガイドツアー
日時：会期中の金・土・日　13:00～（約45分）
※エントランスに集合、参加無料（要観覧券、定員なし）

●学芸員によるギャラリートーク
日時：5月13日（土）、6月25日（日）　各日16:00～（約60分）
料金：無料
※要観覧券、定員なし

●こどものイベント「私のリアルなわたし」
日時：4月23日（日）　13:00～15:30
対象：小学生以上
会場：アトリエ2
※要参加費、要申込み、先着順

※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

【展示期間】※展示替えあり
前期：4月01日（土）～5月14日（日）
後期：5月16日（火）～6月25日（日）