太田の美術 vol.3「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」

太田の美術 vol.3「2020年のさざえ堂―現代の螺旋と100枚の絵」

※新型コロナウイルス感染拡大防止にともない、3月3日から3月26日まで休館(主催者発表)

「さざえ堂」を知ってますか? 平安時代には行われていたという、100カ所の観音霊場を巡礼する「百観音巡礼」にならい、三層構造の空間に3カ所(秩父・坂東・西国)計100体の観音像を安置することで、簡略化した「百観音巡礼」を実現する建築物です。ユニークなのは、その通称が示す通り、内部が一方通行で、上りと下りが合流しない回廊式の構造になっていることでしょう。参拝者は、さざえのような「螺旋」状の空間をぐるりと歩きまわりながら、観音像に祈願するのです。

さて、群馬県太田市には、ふたつの螺旋状の建造物があります。ひとつは、1798(寛政10)年に建立された、「曹源寺さざえ堂」。もうひとつは、2017(平成29)年春に開館した、同じく三層構造からなる美術館と図書館の複合施設「太田市美術館・図書館」(設計:平田晃久)。

本展「2020年のさざえ堂——現代の螺旋と100枚の絵」は、曹源寺さざえ堂が国の重要文化財に指定されたことを機に、現代のさざえ堂とも言える当館にて実施する展覧会です。蓮沼執太(音楽家・アーティスト、1983年生まれ)、三瀬夏之介(日本画家、1973年生まれ)、持田敦子(アーティスト、1989年生まれ)の3名が異なる表現手法によって「さざえ堂」「螺旋」にアプローチしつつ、高橋大輔(画家、1980年生まれ)が「百観音巡礼」にならい計100枚の絵を各フロアに展示することで、さざえ堂の構造・意義に対して新たな光と可能性を投げかけます。

かつて仏文学者の澁澤龍彦が「螺旋」に対し、それは「たえず更新される人間精神の活力の表現である」(「螺旋について」『胡桃の中の世界』1974年)と述べているように、下部から上部へ、そしてまた下部へと展開する螺旋空間での身体性をともなった各作品の鑑賞体験が、鑑賞者の皆さまの身体と精神に活力を与え、新たな知覚の獲得に繋がることを期待しています。美術館における巡礼の旅にようこそ。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【関連イベント】
●対談
「絵画百態よもやま話」
出演:高橋大輔、三瀬夏之介
日時:2月22日(土) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:太田市美術館・図書館 3F 視聴覚ホール
定員:80名
※参加費無料、事前申込み制

●蓮沼執太&ユザーンライブ
出演:蓮沼執太&ユザーン
日時:3月14日(土) 16:00~17:00(15:30開場)
会場:太田市美術館・図書館 3F 視聴覚ホール
定員:80名
参加費:一般3,500円(1ドリンク込、展覧会観覧券付)、中学生・高校生2,000円(1ドリンク込み、展覧会観覧券付/ただし要学生証持参・掲示)
※小学生以下は、保護者同伴に限り無料

●ギャラリートーク
講師:太田市美術館・図書館 担当学芸員
日時:5月9日(土) 14:00~15:00
会場:展覧会場
定員:なし
※参加費無料、ただし当日の観覧券が必要

開催期間 2020/02/06(木)~2020/05/10(日)
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、2/24、5/4は祝休日のため開館)、2/25、3/3~3/16、5/7
入場料 一般300円/65歳以上、高校生以下、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者およびその付添人1人は無料
参加アーティスト 高橋大輔、蓮沼執太、三瀬夏之介、持田敦子
会場
  • 太田市美術館・図書館
  • 展示室1、2、3、スロープ ほか
  • 群馬県太田市東本町16番地30
会場電話番号 0276-55-3036
会場URL https://www.artmuseumlibraryota.jp/
詳細URL https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/4084.html