マリメッコ・スピリッツ

パーヴォ・ハロネン/マイヤ・ロウエカリ/アイノ=マイヤ・メッツォラ

Siirtolapuutarha (2009) Siirtolapuutarha (2009)

オリジナリティ溢れるデザインと色彩センスにより、日本をはじめ世界各国にファンを持つマリメッコ。職人の手技と近代的な工業化の融合がはじまったフィンランドに、明確なビジョンと鋭い感性を持った女性、アルミ・ラティアが登場し、マリメッコが誕生した。彼女は才能あるデザイナーを発掘する能力にたけており、1951年の立ち上げ当初から、デザイナーが自由に創作意欲を発揮できる環境を整え、時代を超えて愛され続けることとなる代表的なデザインパターンを次々と生み出していった。制作されたパターンひとつひとつに名前をつけ、デザイナー名と制作年をテキスタイルに明記する革新的な伝統は、作家の創造性を大切にする理念とともに、今日まで受け継がれている。

本展では、そんなマリメッコの現在を支えるデザイナーの中から3名、パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラに焦点をあて、その創作活動に迫る。マリメッコのための代表パターン各4点をはじめ、オリジナル作品や各作家のインタビュー映像などを通して、三者三様の個性が紹介される一方、65年以上もの間、不変的に受け継がれてきた彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”とは何かを俯瞰する。

また今回、一度も来日したことのないフィンランド生まれフィンランド育ちの彼らは、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦。彼らのインスピレーションから生まれた“JAPAN”の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの専門家たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端も観ることができる。

自然界の美を取り入れ、シンプルなものづくりで日常生活を豊かにしてきたフィンランドのデザインは、日本人の多くに共感され、愛されてきた。そんなフィンランドと日本とが共鳴し合える感性とはどこにあるのか、改めて見つめ直す展覧会となる。なお、同展開催に合わせて、3作家の代表作が紹介される書籍『マリメッコ・スピリッツ パーヴォ・ハロネン/マイヤ・ロウエカリ/アイノ=マイヤ・メッツォラ』も刊行される。

開催期間 2017/11/15(水)~2018/01/13(土)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 日曜日、祝日、12/28~2018/1/4
入場料 無料
参加アーティスト パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラ
会場
  • ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
  • 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F・B1
会場電話番号 03-3571-5206
会場URL http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
詳細URL http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000715