茨城の水戸芸術館にて、「今村源　遅れるものの行方」が2023年11月3日から2024年1月28日まで開催されます。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

今村源は、普段、気にも留めないありふれたものに、少しの隙間を加える、あるいは天地を入れ替えたり裏返したりすることで、ユーモラスな造形でありつつも、その軽く透明感のあるイメージから一転、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作風で広く知られています。

ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作してきた今村の作品の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界があります。人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた今村の思索は、私（個）を超えて連綿と続く生命の営みへと広がっていきました。

本展は、1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた現代美術家・今村源の10年ぶりとなる美術館の個展となります。

【関連イベント】
●「今村源　遅れゆくものの行方」開幕記念アーティストトーク
日時：11月3日（金・祝）　15:00～16:00（開場30分前）
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリーワークショップ室
出演：今村源（本展出品作家）
司会：井関悠（水戸芸術館現代美術ギャラリー主任学芸員）
参加費：無料（ただし、展覧会入場券が必要）
定員：40名
※予約不要、先着順

●ダンス＆ライブパフォーマンス「場と動きと音のコラボレーション」
日時：11月3日（金・祝）　13:30～14:30
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリー
出演：角正之（動態ダンス）、sara［.es ドットエス］（即興音楽ユニット）
参加費：無料（ただし、展覧会入場券が必要）

●赤ちゃんと一緒に美術館散歩
日時：11月12日（日）、11月15日（水）　各日10:30～12:00
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリー
対象：未就学児とその保護者
参加費：保護者のみ1500円（展覧会入場料を含む）
定員：各回5組（先着順、定員になり次第締切／各日でも可）
※要事前申込

●ウィークエンド・ギャラリートークトーク
日時：11月18日（土）より毎週土曜日　各日14:30～（40分程度）
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリー
料金：無料（ただし、展覧会入場券が必要）

●今村源とたずねる見えない世界のフィールドワーク
日時：
11月18日（土）　13:00～15:00
11月19日（日）　10:00～12:00
12月16日（土）　10:30～12:30
対象：小学生以上（未就学のお子さんの同伴可）
参加費：各500円
定員：各回15名
※要事前申込

●視覚に障害のある人との鑑賞ツアー「session!」
日時：12月3日（日）　10:00～12:00／14:30～16:30
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリー
参加費：1500円（展覧会入場料を含む）
定員：各回5名（応募者多数の場合は抽選）
※要事前申込

●ワークショップ「キノコを作ってみよう」
日時：12月17日（日）　10:30～12:30／14:00～16:00
会場：水戸芸術館 現代美術ギャラリー
対象：小学生～大人（小学生1～2年生の参加には保護者の付き添いが必要）
参加費：500円（ただし、展覧会入場券が必要）
定員：各回15名
※要事前申込