ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術

―いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―

ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術

いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―現代美術作家15名・組の作品を手掛かりに、展示やさまざまな関連プログラムをとおして、ケアを「ひとり」から「つながり」へとひらく展覧会を開催します。

ひとは誰もが、日々の生活のなかで、あるいは人生のさまざまな場面でケアを受け取り、またケアをする機会を経験します。哲学者エヴァ・フェダー・キテイが「どんな文化も、依存の要求に逆らっては一世代以上存続することはできない」と述べるように、自分以外に関心を向け、気を配り、世話をし、維持し、あるいは修復するといったケアにかかわる活動は人間社会を支える根源的な実践といえるでしょう。

しかし、生産性や合理性を追求する近代社会の形成においてケアの役割とその担い手の存在は長く周縁化され、他者化されてきました。ケアにかかわる活動は、誰もが必要とするからこそ、あたかも「誰か」の本質的な仕事のように自然化され、不可視化され、あるいは自己責任化されています。その「誰か」とはどのような「人間」であり、どのような「つながり」のなかにあるのか―本展覧会は15名・組による現代美術作品を手掛かりに、展示や関連プログラムをとおして、ケアを「ひとり」から「つながり」へとひらくことを試みます。

会期中は作品・活動について掘り下げるトークイベントや、ひとりでも、誰かと一緒でも展覧会を楽しめるプログラムを多数実施。また、同時期には展覧会と連動したワークショップや部活動を行う「高校生ウィーク」も3年ぶりに開催します。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【関連イベント】
●アーティストトーク(託児付)
日時:4月22日(土) 14:00~15:30
講師:松本篤(AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ])
定員:40名
料金:無料
※要申込、先着順

●講演「母とともに」
日時:4月29日(土) 14:00~15:30
講師:岡野八代(政治学者/同志社大学教授)
定員:40名(要申込、先着順)
料金:無料 ※ただし、展覧会入場券が必要です

開催期間 2023/02/18(土)~2023/05/07(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日
入場料 一般900円/高校生以下・70歳以上・各種手帳をお持ちの方(付き添いの方1名)無料
参加アーティスト 青木陵子、AHA!、石内都、出光真子、碓井ゆい、ラグナル・キャルタンソン、二藤建人、マリア・ファーラ、リーゼル・ブリッシュ、ホン・ヨンイン、本間メイ 他
会場
  • 水戸芸術館 現代美術ギャラリー
  • 茨城県水戸市五軒町1-6-8
お問い合わせ 029-227-8111
会場URL https://www.arttowermito.or.jp/gallery/
詳細URL https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5188.html