没後20年 ルーシー・リー展
ルーシー・リー(1902-1995)はウィーンに生まれ、のちにロンドンに移住し活動した陶芸家である。ルーシー・リー様式ともいうべきモダンかつ情緒豊かな器物型スタイルを打ち立て、世界的に高く評価された。イギリスでも芸術分野の発展に大きく貢献したと評価され、1991年、大英帝国勲章を受章した。
1920年代から30年代にかけて、ウィーンの工業美術学校で学び、ウィーン工房のヨーゼフ・ホフマンら、当時の一流デザイナーの薫陶、影響を受けた。38年、ロンドンに移住すると、当時のイギリス陶芸界を代表する陶芸家、研究者、画廊主などの評論、アドバイスを積極的に吸収し、ウィーン時代に学んだウィーン工房様式、バウハウス様式、バーナード・リーチ様式、さらにはギリシャ様式、中国・韓国の古典的陶磁器様式などを幅広く学び、自己のスタイルを打ち立てていった。
またウィーン時代から60年代にかけて精細で大がかりな釉薬実験を繰り返し、これまでになかった釉色を数多く開発した。ルーシー・リー様式を考える上で、切り離せないモダンで情緒豊かな色感を作り上げた。ルーシー・リースタイルの特徴は、たおやかな曲線を描く美しいアウトラインを持つ鉢型と鶴首とも称される細く長い首部を持つ花器型に大別される。本展は、そのスタイルが形成されていく過程で作られたさまざまな様式の変貌、そして大成されたルーシー・リー様式の魅力を約200点の作品で紹介する、ルーシー・リーの全貌展だ。
【関連イベント】
●講演会
「ルーシー・リー、ハンス・コパーと私」
日時:5月9日(土) 13:30~
会場:茨城県陶芸美術館1階多目的ホール(聴講無料)
講師:西マーヤ(現代陶芸研究者)
定員:20名(先着順・当日整理券を発行)
「ルーシー・リー 多彩な技法、その魅力に迫る」
日時:5月24日(日) 13:30~
会場:茨城県陶芸美術館1階多目的ホール(聴講無料)
講師:小山耕一(技法面でルーシー・リーを研究する陶芸家)
定員:120名(先着順・当日整理券を発行)
開催期間 |
2015/04/11(土)~2015/06/21(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、5/4は開館、5/7休館) |
入場料 | 一般820円/高大生620円/小中生310円 |
会場 |
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会場電話番号 | 0296-70-0011 |
会場URL | http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/ |
詳細URL | http://lucie-rie.exhn.jp/ |