大阪万博1970 デザインプロジェクト

大阪万博1970 デザインプロジェクト

大阪万博(日本万国博覧会)は高度経済成長まっただなかの1970(昭和45)年に開催された国民的な祭典として記憶されている。

開催が正式に決まったのは、東京オリンピックの翌年1965(昭和40)年9月。それ以降日本の各界の英知を結集し、テーマの決定、基本構想の策定、シンボルマークの制定など、4年半後の開催に向けて矢継ぎ早に準備がすすめられた。

かつて万博は「もの」を見せるイベントだったが、第二次世界大戦後には「見せる万博」から「考える万博」へとその性格を大きく変えた。大阪万博が採択したテーマ「人類の進歩と調和」は、人類の進歩を讃えるだけなく、科学技術の進歩がもたらすさまざまな負の側面にも目を向けようという主張だった。この理念を表現すべく「お祭り広場」が構想され、その中心に岡本太郎による《太陽の塔》が作られ、テーマ展示が展開されたのである。

大阪万博は未来都市を想定したデザインワークの実験場でもあった。準備段階からデザイナーが動員され、シンボルマークやポスターやイラストをはじめとするプロモーション素材の制作、さらに会場内のサイン計画やパビリオンの展示設計などにも参加し、デザイナーという職能の可能性をさまざまなかたちで示した。6か月間の会期中に6,421万人が来場し、大きな成功をおさめた。
本展では大阪万博を成功に導いたデザインワークを振り返るとともに、デザイナーにとって万博とは何だったのか考える。

【関連イベント】
●記念講演会
「大阪万博:20世紀が夢見た21世紀」
講師:平野暁臣(空間メディアプロデューサー)
日時:4月18日(土) 14:00~(13:30開場)
場所:地下1階講堂
※聴講無料・申込不要(先着140名)

●ギャラリー・トーク
会場:ギャラリー4展覧会会場
※申込不要、参加無料(要当日観覧券)

日時:4月4日(土) 15:00~
木田拓也(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者)

日時:4月12日(日) 15:00~
暮沢剛巳(東京工科大学デザイン学部准教授)

開催期間 2015/03/20(金)~2015/05/17(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00(金曜日は20:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(3/23、3/30、4/6、5/4は開館)
入場料 一般430円/大学生130円/高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会・賛助会会員、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
会場
  • 東京国立近代美術館
  • ギャラリー4(2F)
  • 東京都千代田区北の丸公園3-1
会場電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL http://www.momat.go.jp/
詳細URL http://www.momat.go.jp/Honkan/expo70/index.html