革新の工芸 ― “伝統と前衛”、そして現代 ―

草間喆雄 《The Flow》 2013年 個人蔵 草間喆雄 《The Flow》 2013年 個人蔵

富本憲吉や松田権六ら「先駆者」が築いた、日本工芸の戦後の基盤である“伝統”は、昭和30年代頃、それを受け継いだ岡部嶺男らによる“伝統の工芸”と、オブジェ焼の八木一夫らの“前衛的な工芸”へと展開され、新世代の作家によって「革新」ともいうべきあらたな局面が生まれた。

本展では、その先人たちの芸術を新たな感覚で吸収した「現代」の工芸に焦点をあて、十四代今泉今右衛門や室瀬和美、草間喆雄や八木明ら、国内外で活躍する現代作家の多様な作品を紹介する。古典的な様式美や、伝承のわざによって確立された美しさの中に、新たな素材や、独自の技法を取り入れたその作品を通じて、日本の文化を豊かに彩る現代の工芸の様相を探る。

会場では、メインとなる「伝統の現代」と「現代の造形」の2章を、前述の「先駆者」「革新」の2章と対照しながら、陶磁、漆芸、金工を中心に、83名の作家の作品約120点を紹介する。

【関連イベント】
●アーティストトーク
場所:工芸館会場
※申込不要、参加無料(要観覧券)

中村錦平(陶芸家)
日時:10月9日(日) 14:00~15:00

八木明(陶芸家)
日時:10月30日(日) 14:00~15:00

●ギャラリートーク
日時:11月6日(日) 14:00~15:00
場所:工芸館会場
※申込不要、参加無料(要観覧券)

●タッチ&トーク
日時:会期中の毎週水・土曜日 14:00~15:00
場所:工芸館会場
※申込不要、参加無料(要観覧券)

開催期間 2016/09/17(土)~2016/12/04(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/19、10/10は開館)、9/20、10/11
入場料 一般550円/大学生350円/高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
参加アーティスト 十四代今泉今右衛門、室瀬和美、草間喆雄、八木 明 他
会場
  • 東京国立近代美術館工芸館
  • 東京都千代田区北の丸公園1-1
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL http://www.momat.go.jp/cg/
詳細URL http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/kakushin/