やなせたかし（1919-2013）は、国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親であり、「手のひらを太陽に」などの作詞も手掛け、漫画家・詩人・イラストレーターとして幅広く活躍した。その温かく、ユーモラスで、ときに哲学的な作品は、まだ言葉を持たない幼児をも魅了し、大人には大切なものを思い出させてくれる強い力を持っている。

戦争体験、長い下積み時代、遅咲きのヒットを経験したやなせは、困難な状況においても生きることの喜びを伝え、東日本大震災では自らが作詞した「アンパンマンのマーチ」が多くの人々を励ました。親しみやすい絵柄、わかりやすい言葉、愛に満ちたやなせワールドは、これからも私たちの心に寄り添い、勇気を与え続けてくれるだろう。

本展は、アンパンマンを描いたキャンバス画のほか、「やさしいライオン」などの絵本原画や、30年間編集長を務めた「詩とメルヘン」の表紙原画、直筆の漫画原稿を中心とした約350点で、やなせの多彩な軌跡をたどる。子どもから大人まで楽しめる展覧会である。

【関連イベント】
※各回とも事前申込み不要、定員は先着100名
※小学生未満のお子さんは必ず保護者の方と一緒に参加すること

●アンパンマンと握手＆撮影会
日時：11月3日（木・祝）、11月19日（土）、12月3日（土）、12月10日（土）　
　　　11：00～、13：00～、15：00～（各日3回ずつ）
会場：新潟市美術館　講堂
※要当日観覧券（カメラは持参すること）

●TeNYテレビ新潟アナウンサーによる絵本の読み聞かせ会
日時：11月12日（土）、11月26日（土）　10：00～、13：00～（各日2回ずつ）
会場：新潟市美術館　講堂
※要当日観覧券

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