アカルイ カテイ
昭和14(1939)年に上梓された「明るい家庭」という1冊の本があります。家庭を明るく保つための女性のふるまい方をさまざまに説くその本は、冒頭、料理の味を生かすも殺すも塩次第だとの側室の説明に得心したという徳川家康のエピソードを引き、家庭において女性はいわば「調味料」の役割を果たすべきだと暗にほのめかし、はじまります。
しかし、引き合いに出された家康にとっては、まるで見当のつかない話かもしれません。なぜなら、そもそも日本において「家庭」や「家族」は、それまでのイエ制度に取ってかわるものとして明治時代にあらたにつくられた概念なのですから。では、現代に生きるわたしたちには、どのように聞こえますか。
この展覧会では、明治大正生まれの作家から1980年代生まれの作家まで11人を取りあげ、彼女/彼らの創作活動のなかに家庭や家族がいかなる影を落とし、いかなる光を照らしているのかを見ていきます。それによって「明るい家庭」をアップデートし、この先の「アカルイ カテイ」実践の方法を探ってみたいと思います。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●出品作家によるリレー・トーク
日時:12月21日(土) 14:00~15:30
会場:展覧会場
※作家全員の参加ではありません
※要展覧会チケット、申込み不要
●パネルディスカッション
「家庭、学校、美術館」
日時:2020年1月13日(月・祝) 14:00~16:00(13:40開場)
登壇者:瓦田 勝(元福岡女学院中学校・高等学校 美術教諭)、田北雅裕(ファミリーシップふくおか代表/九州大学人間環境学研究院教育学部門 講師)、永田夏来(家族社会学者/兵庫教育大学大学院学校教育研究科 講師)、藤川 悠(茅ヶ崎市美術館 学芸員)
会場:地下1F ミュージアムスタジオ
定員:80名(当日先着順)
※要展覧会チケット(半券可)、申込み不要
※モカパス会員は優先参加が可能
開催期間 |
2019/12/21(土)~2020/03/01(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、2020/1/13、2/24は開館)、2020/1/14、2/25、12/27~2020/1/1 |
入場料 | 一般1,200円/大学生900円/高校生・65歳以上600円/中学生以下無料 |
参加アーティスト | 出光真子、植本一子、潮田登久子、江上茂雄、桂ゆき、川村麻純、小西紀行、佐々瞬、ひろいのぶこ、森正洋(白山陶器)、和田千秋+愛語 |
会場 |
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会場電話番号 | 082-264-1121 |
会場URL | https://www.hiroshima-moca.jp/ |
詳細URL | https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/bright_home/ |