JDNの事務所から見える風景が変わりました。
隣にあった8階建てのビルが完全に取り壊されて、JDNがいる4階の窓からの眺めを遮るものがなくなったのです。と言っても見えるのは次の街区に建つビル群と、今まで見えなかった首都高速を走る車なので、風情の無さに変わりありません。それでも街区一つ分の大きな空気の塊があるので、息がしやすくなったようにも思え新鮮です。
隣にあったビルというのは20年程前にJDNを始めた時にいた丹青社の本社ビルです。ふと窓を見た時、見慣れたビルがないことに気づき、様々な感情と共に昔のある時を思い出すことがあります。私ですらこのような気持ちを持つので、被災された方々のご心労はいかばかりかと思います。
ゴールデンウィークの初日。その丹青社のユニークな新人教育プロジェクトの一場面にお邪魔しました。「人づくりプロジェクト」というもので、毎年、新入社員が外部のクリエイターと共に家具や什器を作り上げて秋に発表しています。ここ数年はアクシスギャラリーで発表しているのでご覧になった方もいるかもしれません。
私が興味を惹かれて参加させていただいた日のプログラムは、外部クリエイター13組がプレゼンし、新入社員の質問に答えるというもの。転換を含み30分のスロットが13組なので、丸1日です。それぞれの方のプレゼンテーションや展示は個別に拝見しているのですが、注目されているデザイナーや建築家が入れ替わり立ち替わりプレゼンされるのをずーっと見ていました。
「人づくりプロジェクト」に参加しているのは以下の13組です。
芦沢 啓治(芦沢啓治建築設計事務所)
伊東 裕/劒持 良美(SOL style)
角田 陽太(YOTA KAKUDA DESIGN)
上垣内 泰輔/竹田 佳史(丹青社)
小林 幹也(小林幹也スタジオ)
鈴野 浩一(トラフ建築設計事務所)
寺田 尚樹(インターオフィス)
長岡 勉(Point)
鳴川 肇(慶應義塾大学鳴川研究室)
橋本 潤(フーニオデザイン)
林 裕輔/安西 葉子(DRILL DESIGN)
藤森 泰司(藤森泰司アトリエ)
湯澤 幸子(ASSOCCA STYLE)
いかがですか?こんなショートピッチ大会は、なかなかないと思います。
改めて、皆さんへの理解が深まると共に、色々な刺激を頂くことができ、良い連休のスタートとすることができました。
お休みできた方もできなかった方も、どのように過ごされましたか?
東京では、桜が終わり、ツツジが終わり、もう少しするとこの爽やかな季節が終わり梅雨ですね。私は懸案だった雨用の靴を入手できたので、今年は多少は快適に過ごせるだろうと期待しています。