ARCHITECTURE FOR DOGS　犬のための建築展 | DESIGN @TOKYO 秋のデザインイベント特集 2013

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DESIGN WEEK @Tokyo 秋のデザインイベント特集

【フォトレポート】ARCHITECTURE FOR DOGS　犬のための建築展

会期	2013年10月25日(金)～12月21日(土)
会場	TOTOギャラリー・間

[ 2013.12.11 UP ]

デザイナー・原研哉氏ディレクションのもと、犬の尺度で建築を捉えなおすことで新たな建築の可能性を模索する、犬と人間の幸福のための真摯な建築プロジェクト「犬のための建築」の展覧会。世界をリードする建築家・デザイナー13組がデザインした作品と、バリエーションの模型が展示された。

http://www.toto.co.jp/gallerma/ex131025/

取材日：2013年10月24日（木）

フリーペーパー作りました
デザインタッチ、TDWを中心に、デザインウィーク注目のイベントや展覧会、アクセスマップなど、期間中ずっとバッグに入れておきたいデザインイベントガイド

[都内有名書店等で期間中配布]
■ 主要配布先
» JDNが、TDWに出展しました
» パーティ・トーク・プレスプレビュー情報

POINTED T / 原デザイン研究所×ジャパニーズテリア

大きな厚紙で作ったとんがり屋根を天井から吊るした、犬のためのテリトリー。宙に浮いたような犬小屋は、従来の犬小屋とは全く違った曖昧な犬の居場所を形成する
NO DOG, NO LIFE! / 藤本壮介×ボストンテリア

人間の生活する家の中に置かれた、犬の生活する家。格子状のキューブの棚のような空間は、2013年のサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンの発想ネタにもなったとか
PARAMOUNT / コンスタンチン・グルチッチ×トイプードル

プードルは、鏡に映った自分を認識できるか。この議論に着想を得て提案された作品
ARCHITECTURE FOR THE BICHON FRISE / 妹島和世×ビションフリーゼ

白くてふわふわしていてワタアメの様でもあり雲の様でもある。そんな魅力的な毛を纏ったビションフリーゼの体を一回り大きくしたような作品。ビションフリーゼが上に座ったとき、一体となるような形を目指した
CHIHUAHUA CLOUD / ライザー+ウメモト×チワワ

個々のチワワの持つ独自の身体と気性を伝える第二の肌をイメージした作品「雲」
WANMOCK / トラフ建築設計事務所×ジャックラッセルテリア

フリーダウンロードできる設計図を公開するという「犬のための建築」プロジェクトのコンセプトに忠実に、いかに簡単に組み立てられるパーツで構成するかを考え抜いた作品。飼い主のにおいに包まれて安心できるよう、木のフレームに古着をかぶせてハンモックのように利用する
WANMOCK / トラフ建築設計事務所×ジャックラッセルテリア

「ワンモック」を手軽につくれるキットも500個限定生産で販売スタート。素材はシナ合板。釘打ち不要。組み立てたあと、手持ちのTシャツを着せれば完成
MOBILE HOME for SHIBA / 伊東豊雄×柴犬

終日の雨でも、熱せられたアスファルトでも、足腰弱い老犬になっても、毎日、飼い主と一緒に散歩に出かけたいのが犬。そんな犬の負担を少しでも和らげてあげられるように考えられた、散歩するための犬の家
BEAGLE HOUSE INTERACTIVE DOG HOUSE / MVRDV×ビーグル

古典的な犬小屋から発想を変化させていく手法でデザインに取り組み、隠れ場所となり、双方向性のあるおもちゃとなり、優雅で、遊び心のある作品に仕上げた
D-TUNNEL / 原研哉×ティーカッププードル

トンネルの階段を駆け上がると人間と程よい高さで向き合える。人間のスケールと犬のスケールを平衡させる、言わば、犬と人間が自然に視線を合わせるための装置
PAPIER PAPILION / 坂茂×パピヨン

透明ラップフィルムの芯の紙管に針金を2本通すだけで、形が自由に変えられる、犬の空間
DOG COOLER / 内藤廣×スピッツ

毛並みが良くフサフサとしたスピッツが、夏場でも涼しく過ごせるように考えられた作品。熱伝導率の高いアルミパイプに氷を入れたビニール袋を差し込めば、かなりの冷却効果が期待できる。アルミ材だけでは滑るので、間に木を挟み、爪が掛かるようにしている
ARCHITECTURE FOR LONG-BODIED-SHORT-LEGGED DOG / アトリエ・ワン×ダックスフンド

ダックスフンドは足が短いので、飼い主に目を合わせるのが大変。机や椅子によじ上るのも足が短いから大変。目の近くにまで行く良い手段はないだろうか？そんな発想から生まれたスロープ状の作品
MOUNT PUG / 隈研吾×パグ

長さ600mmの細長い「枝」を用いたメッシュ状の「山」。枝同士の凹凸をかみ合わせて六角形と三角形の形状に組んでいくと、生物の細胞のように枝がお互いを支えあう
D-TUNNEL実寸大模型

原研哉氏による「D-TUNNEL」のバリエーションを、実寸大もしくは縮尺模型として初公開。「人間と犬のスケールを調整する装置」というコンセプトはそのままに、10数種の形態で展開
D-TUNNEL実寸大模型

使い方を教えなくても、犬は自然と学習して上り下りを楽しむという
D-TUNNEL縮尺模型

ミニチュア模型で10数種のバリエーションを展開
D-TUNNEL縮尺模型

犬の模型も組み合わせて、動きをイメージさせる
D-TUNNEL縮尺模型

スロープ状のバリエーション模型
D-TUNNEL縮尺模型

積み木のようなバリエーション模型
D-TUNNEL縮尺模型

上まで登って伸び上がる様子が目に浮かぶ
D-TUNNEL縮尺模型

キャットウォークのようなバリエーション模型
D-TUNNEL縮尺模型

らせん階段を上手に上っていく実物大模型の映像も展示されていた
D-TUNNEL縮尺模型

犬と人間が目線をあわせて食卓に座るイメージ
D-TUNNEL縮尺模型

素材違いのバリエーション模型
D-TUNNEL縮尺模型

メッシュ素材のバリエーション模型
D-TUNNEL縮尺模型

階段を上った先には革のクッション
参加デザイナーによるプレス発表

左から）原研哉氏、藤本壮介氏、トラフ建築設計事務所のおふたり、MVRDV、アトリエ・ワン