編集部の「そういえば、」―シュテーデル美術館を歩く

そういえば、先日ドイツのフランクフルトに4泊6日の出張に行ってきました。今回の出張は国際見本市「アンビエンテ 2025」の取材で、近々レポートを公開予定なのでお楽しみに!
本コラムでは、半日ほど街を観光した際、以前フランクフルトに行った方におすすめされた「シュテーデル美術館」にうかがってたので少しご紹介します。

近隣にはドイツ映画博物館や世界文化博物館があり、文化施設が多く点在している印象でした
シュテーデル美術館は、ドイツのフランクフルト・アム・マイン市にある美術館です。1815年に銀行家のヨハン・フリードリヒ・シュテーデルの遺言により設立され、1818年に開館。
美術館のコレクションは14世紀から現代にかけての西洋美術を幅広く網羅しており、絵画や彫刻、写真版画などが所蔵されているそう。代表的な所蔵作品には、ヨハネス・フェルメールの「地理学者」、パブロ・ピカソの「フェルナン・オリビエ像」などがあります。

常設展の様子

ヨハネス・フェルメール「地理学者」
シュテーデル美術館は、第二次世界大戦中の空襲で建物が完全に破壊されましたが、1966年に再建されました。1990年には20世紀美術の展示と特別展のための別館が増築され、現代美術にも力を入れています。
常設展の規模が大きく、迷路のようなつくりだったのでどう回ればいいのか戸惑いましたが、カウンターに行けば丁寧に回り方を教えてくれますし、館内地図ももらえるのでおすすめです。

カウンター
施設内にはミュージアムショップとカフェもあり、疲れた際にはここで一休みすることもできます。また、そこまで広さはありませんが、2階中央の部屋にあるらせん階段を上っていくと屋上が開放されており、そこから河畔の街並みを見渡すこともできました。

シュテーデル美術館 屋上

シュテーデル美術館 ミュージアムショップ
見どころのひとつとして、ぜひ見てもらいたいのは庭園です。水玉模様のようになった芝生が印象的で、円形の部分は地下の展示スペースのための天窓になっていました。地下の展示スペースでは、現代美術作品が並んでいます。このほかにも庭園には全部で14の彫刻作品があり、暖かい季節にはゆっくり回るのにぴったりではないでしょうか。

シュテーデル美術館 庭園
大急ぎで回ったのですべてを見ることができませんでしたが、フランクフルトに訪れる際はぜひ収蔵作品、そして建築の美しさも見に行ってもらいたい美術館でした。
(石田織座)