5~6年ほど前、後継者問題や伝統工芸品産業自体の衰退、海外品との混乱などの問題が山積しており、そのひとつの打開策として海外販路の開拓が取り上げられました。海外のいくつかの見本市を調査・検討し、フランクフルトで開催されていた大量消費材見本市「ambiente(アンビエンテ)」に出ることになりました。2014年がちょうど日本を取り上げる「JAPAN YEAR」ということも後押ししました。しかし、協会の名前では長すぎて海外では特に覚えきれません。そこで「DENSAN」と呼ぶことを提案いたしました。もちろん反対意見もありましたが、最終的には経産省伝産室、協会、外部関係者との会合で「DENSAN— JAPAN TRADITIONAL CRAFTS」とすることで決着しました。
これまで、YCSデザインライブラリーや富山県総合デザインセンターなどのインフラ整備に参画。展覧会では「ニューヨーク近代美術館巡回 現代デザインに見る素材の変容(1996)」「イタリアデザインの巨匠/アキッレ・カスティリオーニ展(1988)」「日蘭交流 400周年記念 DROOG & DUTCH DESIGN展(2000)」「イタリアと日本 生活のデザイン展(2001)」「80歳現役デザイナー長大作展(2001)」他多数。ミラノデザインウィークでは2005年よりレクサス、キヤノン(エリータデザインアワード2011グランプリ受賞)、アイシン精機(Milano Design Award 2016 Best Engagement by IED受賞)、セイコーウオッチ「THE FLOW OF TIME」を総合プロデュース(2018)。メゾン・エ・オブシェでは、JETRO広報ブース「Japan Style」、伝産協会の海外販路プロデューサーを担う。「2015年ミラノ国際博覧会」日本館広報・行催事プロデューサー(金賞受賞)。共書「ニッポンのデザイナー100人」(朝日新聞社)。経済産業省「世界が驚く日本2016」研究会座長ほか。