ふつう

「ふつう」をテーマにした15年にわたる連載を書籍化

ふつう

本書は、プロダクトデザイナー・深澤直人による「ふつう」をテーマにした15年にわたる連載を書籍化したものです。連載は、2005年から2008年にかけて刊行した「ロングライフデザイン」をテーマにした隔月刊の小冊子『d long life design』内からスタートし、その後、2009年からはデザイントラベルガイド『d design travel』内での連載へと引き継がれています。

「ふつう」をテーマにデザインをする深澤氏は、連載「ふつう」の中で、皿、カトラリー、グラス、カッター、イス、クルマ、犬、音楽、歌番組、蕎麦、制服、みやげもの、高層ビル、川、人の表情…と、生活の中にあるさまざまなものや、自身が具体的に体験したことを起点に「ふつう」を掘り下げてきました。

本書では、これまでの連載44本に加え、新たな書き下ろし5本と、日常からかけ離れたコロナ渦の最中で同氏が感じたことが綴られるテキスト、そして『d long life design』『d design travel』発行人のナガオカケンメイによる同氏へのインタビュー記事も収録。

ブックデザインは、20年以上考え続けてきた「いいふつう」を体現できるようなものを目指し、表紙は「素」の良さが感じられるよう、布の裁ち落としになっています。生地は書籍用の既存の布素材ではなく、広くファッションの素材から選び出されました。今回使用している淡い水色の布地は、平織りの綿布です。手にしたときの「素」のよさ、経年変化も楽しめる一冊です。

出版 D&DEPARTMENT PROJECT
仕様 横120×縦158×背幅25mm、並製(表紙:布貼り、箔押)、総456ページ
価格 2,300円(税別)
ISBN 978-4-903097-62-6