| <JDN> … <BOOK> … <クリエイターが書いた書籍> | ||
![]() |
|||
|
〜 松岡正剛 特集 〜 | ||
|
こちらのコーナーでは、デザイナー、アーティスト、建築家など、クリエイター自身の著作をご紹介いたします。第3回目は、編集工学研究所所長の松岡正剛氏の著作を5点です。 | ||
| 情報提供 〜 青山ブックセンター本店 | ||
春秋社 3,200円 4-393-33190-7 2000年10月 ご購入はこちらです |
遊行の博物学 著者が雑誌編集という形で20代から取り組んできた<遊>という概念。本書冒頭の文章によると、それはこれまで著者にとって、<遊学><遊星>というような無国籍のものであり、民族の表現の枠を超ているものだった。しかし本書で扱う<遊>は、そのような本質論とは離れ、日本独特のものという限定で掘り下げられる。これまで著者が書いてきた、日本文化に関するエッセイのいくつかを、整理・加筆してまとめられたものだが、通読すると、日本の<遊>の独自性があらためて浮き彫りなってくる。神、祭、空海、禅、いろは・・様々な小テーマが<日本の遊>という大テーマに集約されている。短冊や屏風を仕立て、そこに文字と言葉と絵画を散らした風情の、海野幸裕によるレイアウトがすばらしい。中ほどのグラビアは、日本の黄金伝説をテーマにした十文字美信のカラー写真と、著者のエッセイとのコラボレーションとなっている。 |
||
| 関連サイト:編集工学研究所サイト「いと・へん」 Seigowj自著本談 | |||
春秋社 2,500円 4-393-33185-0 2000年6月 ご購入はこちらです |
日本数寄 後書きによると、<数奇>とは「何かで何かを漉く」ということ。それは、<透く><鋤く><梳く><好く>など、様々な同音語で替わることができる。徳一によって空海を梳く、秋成によって溝口を剥く、などのように、著者は様々な<小異によって時代や思想の大同を通過痛撃する(後書きより)>試みを、本書で行っている。桜、花鳥、文様、風流、脳とコンピュータ等々が連なる第1章<日本の意匠>、寺社構造仏像、仏壇などを読み解く第2章<神仏のいる場所>、茶道を独自の視点で語る第3章<数寄と作分>そして第4章<江戸の人工知能>では和算、上田秋成、浮世絵、粋…等が語られる。巻末にあるエッセイ初出の欄には、様々な雑誌・書籍名が並ぶが、<家庭画報><アエラ><美術手帳><エスクワイア>から<仏具カタログ><平等院ダイアリー>などという見慣れないメデイア名まで、多趣多様である。最近の著者の日本への深い関心、造詣が、それだけ各所で求められているということだろう。 |
||
淡交社 2,913円 4-473-01321-9 1994年2月 ご購入はこちらです |
花鳥風月の科学 著者が言うところの<日本のコミュニケーション様式のためのソフトプログラム>花鳥風月。その仕組みを著者独自の視点で解説し、それを通して<日本にながれてきたいくつかの重要なコンセプトを検討し、それらの生成過程や変遷過程をつなぐ(後書きより)>という作業が、本書では丁寧に行なわれている。章だても明確で、まず最初にイメージの母体として<山>の章を設け、ついで<道>と<神>で日本的なシステムの基本構成を紹介し、そのメディア化を<風>と<鳥>の章で解説するという仕掛け。後半<花><仏><時><夢><月>の章でテーマはより本格に掘り下げられる。私たちが何気なく使っている、例えば<おしゃれ><あっぱれ>などの言葉、文化や習慣、またもちろん<花鳥風月>を愛でる感覚…などを、著者は科学として分析し、私たちの心、体の奥底に潜在するものを顕在化する。359ページのボリュームだが、溢れる好奇心・知識を元にした著者の文章は、固い学術書というよりは、エンターテイメントとして成立している。たまらなく面白い1冊。 |
||
NTT出版 5,340円 4-87188-443-0 2001年3月改訂版 ご購入はこちらです |
増補 情報の歴史 <人間はどのように情報を記録してきたか>という視点からまとめられた松岡式世界年表の最新増補版が発売された。(初版は1996年) <われわれはどのように情報を記録し、伝達しはじめたのか> 〜「情報の記録」時代(BC6000以前からBC600まで) <経典と写本と図書館が、古代世界のデーターベースを準備する> 〜「情報の分岐」時代(BC600-999) <航海術と印刷術は、情報文化の表現を多様に変えていく> 〜「情報と物語」時代(1000-1599) <産業革命が社会と技術を近づけ、人々の世界観を変質させる> 〜「技術と情報」時代(1600-1839) <資本と労働が対立し、世界は激しい情報の多様化をおこす> 〜「情報の拡大」時代(1840-1899) <宗教は後退し、資本の矛盾が情報文化に辛い試練を迫る> 〜「戦争と情報」時代(1900-1939) <環境危機をかかえたグローバル・コミュニケーションの時代へ> 〜「情報の文化」時代(1940-1989) と、全体は大きく7つの章に分かれている。また同時代も、それぞれの時代に沿った6つのテーマの年表が立てられ、テーマ別に時代を掴めるようになっており、日本史と世界史は完全に混合されている。 膨大で気の遠くなるような情報量を449ページに選択・抽出した著者の手腕には敬服せざるを得ない。また年表を楽しく読ませるデザイン処理も秀逸だ。全く新たな視点から歴史を掴むことができる1冊。 |
||
| 関連サイト:編集工学研究所サイト「いと・へん」 Feature Project | |||
工作舎 1,800円 4-87502-178-X 1991年4月改訂新版 <品切れ> |
自然学曼陀羅 松岡遊学のスターティングポイントである1冊。初版は1979年5月で、著者はその当時20代。改訂1991年当時の改訂版後書きには<あれこれ血気にはやったころに懐かしいエッセイばかり>とある。雑誌<遊>に創刊号から連載された<自然学曼陀羅>をまとめたものだが、それ以前のエッセイ、例えば雑誌<芸術倶楽部>の顧問編集していた寺山修司の依頼による科学論などもある。<いたずらに“心理”や“印象”といったくくりでカタをつけている流れがつまらなくて、なんとか物質自身の経験や記憶を軸に思索してみたかった時期(後書きより)>に書かれたテーマは、物理学とインド哲学、定常宇宙論と空海の密教、生物学と神秘学、現代美術とタオイズム…と多岐に渡り、専門分野のみ語るというお定まりの閉塞感を軽く飛び越えている。難解ではあるが、松岡ワールドを読み解く上で欠かせない1冊。 |
||
JDNとは | 広告掲載について | 求人広告掲載 | お問合せ | プライバシーポリシー | ウェブサイト利用規定 | サイトマップ デザインショップ Caina | デザインのお仕事 | JDNのフリーメール | コンペ情報 登竜門 | 展覧会情報 | メルマガ発行 めるまる Copyright(c)1997-2010 Japan Design Net. このwebサイトの全ての内容について、一切の転載・改変を禁じます。 | |||