Sunday Vision Office

スケートボードというライフスタイルを持ち込んだオフィス

デザインコンセプト
担当:小阿瀬直/小阿瀬直建築設計事務所[SNARK]

クライアントの要望は、ライフスタイルである「スケートボードを身近に感じながら仕事をする環境」をつくりたいというものだった。

そこで事務所の中央にスケートランプを設置し、普段は打ち合わせスペース、机を移動すればスケートランプとして使える場所を製作した。

注意した点は、仕上げや作り方がストリート(外部)にある物の作り方をすると、スケートをする場所(スケートランプ)+事務所(デスク)と空間が二分化されてしまい「スケート場にあるデスク」になってしまう。今回は「事務所でスケートをしている」場所を作りたかったため、家具として棚をつくることで、形を変えてスケートが出来るようにした。

スケートランプの製作は普段プロダクトを作っている「riceproduct」に依頼し、メラミン仕上げとし、家具製作の精度とディテールで作り上げた。スケートランプでもある棚は本棚や植物の鉢として機能するが、打ち合わせスペースと作業スペースとの目隠しも兼ねている。窓にはスケートボード対策の柵を設置し、そのバッファー部分には植物を植えた。

室内に置かれても違和感の無い質感、高い精度のプロダクトとその形から受け取るイメージとが“Sunday Vision”のスタイルを良く表した事務所となった。

所在地 東京都新宿区
面積 52.7m2
竣工 2015年7月
設計 小阿瀬直建築設計事務所[SNARK]
施工 riceproduct
撮影 新澤一平