夜の水族館を彩るデジタルアート、「えのすい×チームラボナイトワンダーアクアリウム 2015」

2015/7/17 16:00

「進化するえのすい」をテーマに掲げる、”えのすい”こと新江ノ島水族館と、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」がコラボレーション。「夜の水族館」をデジタルアート空間に変える「えのすい×チームラボナイトワンダーアクアリウム 2015」が7月18日からスタートする。

日本科学未来館の「チームラボ踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地」で、多くの人にデジタルアートの新たな楽しみ方を提案してきたチームラボ。今回、つくりあげた作品は、2万匹の魚たちが泳ぐ相模湾大水槽のあたり一面をプロジェクションし、魚たちの泳ぎに合わせてインタラクティブに変化する花々が咲く、巨大なインタラクティブデジタルインスタレーション「花と魚- 相模湾大水槽」だ。

「花と魚- 相模湾大水槽」を鑑賞する、チームラボの猪子寿之代表と総合オフィシャルサポーターの栗山千明さん

「花と魚- 相模湾大水槽」はあらかじめ用意された映像を再生しているわけではなく、魚たちの動きに合わせて変化を続けるものなので、目の前の絵と同じものを2度見ることができない幻想的なものだ。プロジェクションの光は、水槽照明よりもさらに弱いものだが、映像そのものが水槽照明に変わる柔らかな光となって照らす。

チームラボの猪子寿之代表は「美しく幻想的な海の中と一体感を出せるような、ガラス越しのこちら側も美しくするものをつくりたかった。魚たちの動きをセンシングして変化するので、この作品は魚たちとの共演だと思っています」と作品について話す。

チームラボの猪子寿之代表

総合オフィシャルサポーターの栗山千秋さんは「デジタルアートというと、どこかクールなイメージを持っていましたが、やさしい光が美しくてとても癒されました」と感想を語った。

総合オフィシャルサポーターの栗山千明さん

「花と魚- 相模湾大水槽」

このほかに用意されたインスタレーション作品は、「呼応する球体と魚たち」や「呼応する小さな海」。「呼応する球体と魚たち」は、光の球体が何かしらの衝撃を受けると、光の色を変化させて、その色特有の音色を響かせるもの。まわりの球体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせて、次々にまわりの球体も連続して変化する。