目でも口でもあじわいたい、「とらや」の夏限定お菓子

目でも口でもあじわいたい、「とらや」の夏限定お菓子

多くの人から愛されている、老舗の和菓子屋「とらや」。創業はなんと室町時代後期にまでさかのぼります。今年、新宿「NEWoMan」のオープンにともない、新たな店舗「TORAYA CAFÉ・AN STAND」をオープンしたり、東京ミッドタウン店のギャラリーでは、デザイナーが意匠を手がけた羊羹を企画展に合わせて販売したりと、伝統的な手法を持ちつつも革新的な形でわたしたちにお菓子をとどけてくれます。

今回、そんな「とらや」の、何としても夏に味わいたいお菓子を4種類紹介したいと思います。

琥珀製『びーどろ玉』

透き通った琥珀羹の中に煉切(ねりきり)製のビー玉が浮かぶ、遊び心あふれるデザインのお菓子。涼やかさとビー玉が持つきらめきに、思わず目を奪われます。(販売期間:8月1日~15日)

琥珀製_びーどろ玉

すだち氷

東京ステーションホテル2階にある「TORAYA TOKYO 喫茶」限定の季節メニューです。生のすだちの果汁と皮を使って作られた蜜が氷の上にかかっています。さらに氷の下には白餡があり、すだちのさわやかな酸味とよく合います。すだち味のかき氷…想像するだけで美味しさが伝わってくるようです。(販売期間:7月16日~8月21日 ※数量限定での販売)

すだち氷

琥珀製『夕立』

「とらや 東京ミッドタウン店」のギャラリーにて開催中の企画展「雨を感じる」にあわせ、同店にて数量限定で販売されているお菓子。大正7年の菓子見本帳に記録が残るお菓子で、今回特別に復刻されました。羊羹と琥珀羹という究極のシンプルさで、激しく降る雨をあらわしています。(販売期間:7月1日~8月31日)

琥珀製『夕立』

琥珀製『西瓜』

本物のスイカも良いですが、とらやの『西瓜』もいかがでしょうか?種に見立てた小豆入の紅羊羹を、緑の琥珀羹でふちどった斬新なデザインで西瓜に見立てています。(販売期間:8月1日~15日)

琥珀製-西瓜

個人的にもとらやのお菓子は味や形ともに大好きなのですが、改めてまとめてみるとその繊細な仕事と美しいデザインに驚かされます。今回ご紹介したような涼やかなお菓子を食べて、暑い夏を乗り切っていきたいですね。また、今回ご紹介したお菓子は期間限定販売のものなのでお早めに!

■とらや
https://www.toraya-group.co.jp/

石田織座(JDN/デザインのお仕事)