表参道の文化発信地「スパイラル」に、コミュニケーションスペース「MINA-TO」が開港

表参道の文化発信地「スパイラル」に、コミュニケーションスペース「MINA-TO」が開港

1985年のオープン以来、“生活とアートの融合”をテーマにさまざまな文化を発信してきた表参道の複合施設「スパイラル」。今年3月に、あたらしい形のコミュニケーションスペース「MINA-TO(みなと)」が、スパイラルのエントランスにオープンしました。

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一定のピッチで並んだ点と点をつなぎ合わせてできたロゴタイプは、「MINA-TO」でのさまざまな出会いとつながりを表現したもの。デザインを手がけたのは、デザイナーの坂田佐武郎さん。

MINA-TOのコンセプトは“世界中から新しいものが届き、人々がつながる「港」”。アート作品の展示販売や、旬のクリエイターたちが創りだすプロダクトの紹介、東京近郊の展覧会情報の提供、その日に見られる公演チケットの販売など、さまざまな機能を持っています。

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ヒト・モノ・コトが自由に行き交うコミュニケーションスペースが誕生して1カ月が経ちますが、いまだ話題のスポットに取材に伺いました。気になる商品とともに紹介します。

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花カード(永田哲也):和菓子をつくる木型に和紙をはめこみ、型を取ってつくられたカード。まるで食べられそうな優しい風合い

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漆硝子文鎮(廣田硝子):江戸切子と会津塗の技術が合わさって生まれた文鎮。伝統工芸を身近に楽しめる文具です

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旬なアート作品を展示販売するMINA-TO内のアートウォールでは、イラストレーターのクラーク志織、写真家のGABOMI.らの作品を展示しています(5月24日まで)

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ハーブティー(Have a Herbal Harvest):インテリアとして飾っておくだけでも美しい、標本のようなハーブティー。季節によってちがう種類が並ぶ予定

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MINA-TOオリジナルの、一筆箋や便箋、鉛筆削り。白と赤というシンプルな色使いは、お祝いごとなどの折に活躍しそう

旬なクリエイターとのコラボレーションによる、オリジナルのプロダクトも展開。スパイラル主催のアートフェスティバル「SCIF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)」に参加した若手クリエイターなどとのコラボ商品が、今後店頭に並ぶ予定です。

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「SICF」の第12回で審査員賞を受賞したイラストレーター・クラーク志織さんとのコラボ商品。おめでたい柄として、日本で伝統的に用いられる“松竹梅”と“鶴”のモチーフをポップなイラストで表現した、ランチョンマットとコースター(4月29日発売開始)

商品を載せる什器や空間設計は注目の若手建築家・萬代基介さんが手がけたもの。什器や商品が際立つ大きなアルミの壁と、繊細なフレームによる什器はMINA-TOの個性のひとつ。什器は縦横どちらの向きでも使用できるため、商品に合わせてフレキシブルに対応する展示空間が実現しました。

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商品の重さを感じさせない不思議な什器

また、MINA-TOの大きな特徴は、「その場で・気軽に・お得に」当日公演チケットを購入できるということ。伝統芸能やミュージカル、演劇、ダンスなどの当日券と前売券を販売する「Tickets Today」協力のもと、5カ国語対応の通訳タブレットを使用し、スパイラル館内の公演チケットはもちろん、その日に観れる東京近郊の公演のチケットをすぐに買うことができます。

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演劇やミュージカルだけでなく、落語や能など日本の伝統芸能の公演も充実しているため、外国の方にもおすすめだそうです

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スタッフの制服は衣服やテキスタイル、アートなど多岐にわたり活動するブランド「スポロガム」が手がけたもの。ひとつひとつ手染めされた衣装は、海や水をイメージさせます

アルミの壁のアートウォールに展示された作品は1か月に1度の頻度で入れ替わります。MINA-TOはエントランスのすぐそばにあるため、アートの観賞や購入も気軽にできそう。アートウォールだけでなく、ショップ内の商品も定期的に入れ替わるそうなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。今後はショップとしての機能だけでなく、多彩な講師によるレクチャーやワークショップの開催も予定しているとのこと。ただのセレクトショップに収まらない、MINA-TOにぜひ寄港してみてください!

■MINA-TO
住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
電話番号:03-3498-4015
営業時間:11:00~20:00
定休日:スパイラルの休みに準じる
http://www.spiral.co.jp/minato