ミラノデザインウィーク〜キッチンハウス「IRORI」設営、レポーター:天野忠夫氏

怒涛のようなミラノ・デザイン・ウィーク(ミラノ・サローネ)が終わり、ミラノ万博が始まりました。

世界中からフィエラ見本市会場に約31万人が訪れ、フオーリ・サローネ(市内展)は1258にも及ぶ!
全てを見れる人は誰もいない。
毎年ますます参加者と来場者は増加して、世界最大のデザイン・インテリアのイベントと化し、世界の新デザイントレンド発信・発表地となっています。

巨大になれば良いことだけではない。過度の商業主義やレベルの格差など問題も多いが、とにかく良い天気に恵まれた。こんなに天気が良かったのは記憶が無いほど、、。

そんなミラノ市内で当事務所は、日本人建築家、隈研吾都市建築事務所が基本設計を手がけたキッチンハウス「IRORI」の展示について、企画・設計施工・運営を担当しました。会場は中世の回廊が続く、美しいミラノ大学の構内です。

パビリオンは繭のイメージで、10cm幅のプレスした紙を編んで、アーチ状に80本重ねて、約8000カ所をピンで接合しています。繭をイメージしたアーチの準備にはミラノ工科大学の学生8人で4日間かかり、施工には10日間かかりました。
ミラノ万博に合わせて、会期が5/24まで延長されています。機会がありましたら、是非ご覧下さい。

kitchenhouse – キッチンハウス

レポーター:
天野忠夫 Tadao Amano
1991年StudioTADをミラノで主宰。プロダクト、スペースデザイン、デザインコンサルタント、イベントプロデュースなど総合的に行う。
ミラノサローネは1987年より継続視察、2005年より主催者COSMITとコラボ。
近年は日本でも活動始め、4/4リニューアルオープンの「ふじさんミュージアム」の外観デザイン担当。
ミラノ工科大学契約教授。ミラノ外国人記者クラブ会員。

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