味わいたい

心を動かす色使いや味、デザインで私たちを魅了するお菓子

IRODORI CHOCOLATE

途上国の食の可能性を伝える、12種類のグラデーションチョコレート

パッケージのみならず、中のチョコレートまで色鮮やかなグラデーションのチョコレート「IRODORI CHOCOLATE」。

この商品は、革製品のバッグや小物、アクセサリーの企画・生産・販売を行うブランド「マザーハウス」の新事業「Little MOTHERHOUSE」の第1弾として発売されました。商品がどのように生まれたのか、背景や特徴などについて株式会社マザーハウスの小田靖之さんにお話を伺いました。

■背景・コンセプト

コロナ禍の2020年、人々の生活様式が変わる中、私たちの小売業界も大きく変容しました。そんな中、マザーハウスでは、途上国の可能性をこれまでのファッションアイテムだけでなくフードで伝えていこうと、「Little MOTHERHOUSE」を立ち上げました。

第1弾として発売したのが、インドネシア・スラウェシ島の農園で育ち、丁寧に発酵された芳醇な香りのカカオを使い、ホワイトチョコレートから色付けした世界初のグラデーションチョコレート「IRODORI CHOCOLATE」です。

IRODORI CHOCOLATE

途上国には、自然の恵みをいっぱいに受けた果実や葉っぱ、その恩恵を丁寧に育む農家さんや職人さんなど、そこでじっくりと培われた豊かな食文化がたくさんあります。いのちと想いと文化、そんなバトンリレーで生まれた途上国にあるカカオの小さな一粒には、訪れたことのない新しい国を旅するような、ワクワクする出会いが詰まっています。

途上国に輝くおいしさの可能性が、手に取った方の小さな喜びにつながると信じて制作を進めました。

IRODORI CHOCOLATE

■特徴

ホワイトチョコレートは、カカオ豆を現地で圧搾しココアバターにしました。そのココアバターに「Little MOTHERHOUSE」独自の配合を加え、ホワイトチョコレートに仕上げています。ホワイトチョコレートにフルーツやお茶、塩などで味付け・色付けすることでグラデーションをつくり出しています。

フレーバーは、桜花(抹茶×ラズベリー)、萌黄(新茶×マンゴー)、春花(いちご×パッションフルーツ)、立夏(レモンバーム×ミント)、紫陽花(ラベンダー×ブルーベリー)、蒼海(月桃×塩)、夕暮(カシス×ブランデー)、紅葉(ビーツ×栗)、秋声(抹茶×ほうじ茶)、白銀(ブルーベリー×ジンジャー)、松雪(抹茶×煎茶)、夜風(黒胡椒×柚子)の12種類です。

IRODORI CHOCOLATE

パッケージデザインを担当したのは、Study and Designの古谷萌さん。デザインについては、「ひとつひとつのチョコレートが、日本の季節を感じる事象や自然物から名付けられているため、その繊細なモチーフを感じとってもらえるデザインを意識しました。風景の中にあるようなグラデーションを目指して、複数種の写真を分解して特色2色版で印刷を行い、名前を日本で生まれた平仮名にひらき、箔押しで印象的に表現しました」とコメントしています。

途上国にはまだまだ食の可能性があり、知られていないものもたくさんあります。私たちはその可能性にこれからも光を当てたいと考えています。そのひとつである「IRODORI CHOCOLATE」を手に取って、インドネシアカカオの可能性や自然素材からの色や味、四季を感じてください。

ブランド:Little MOTHERHOUSE

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念に2006年に創業し、途上国6カ国の自社工場などでバッグ、ジュエリー、アパレルのデザイン・生産を行い、日本・台湾・香港・シンガポール・パリの直営店で展開している、株式会社マザーハウス初のフードブランド

デザイン:古谷萌(Study and Design)

1984年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。株式会社電通を経て、2017年「Study and Design」設立。グラフィックデザインを中心に、商品開発、CI、VI、広告キャンペーン、パッケージデザイン、ブックデザイン、イラストレーション、キャラクター開発など、幅広い分野で活動

IRODORI CHOCOLATE

種類 12フレーバー
素材 チョコレート
内容 1枚
価格(税込) 1,286円