みやびふきんキット~変わり花十字~

復興への思いと「刺し子」文化が詰まった、岩手県大槌町の刺し子キット

東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県上閉伊郡にある大槌町。「大槌復興刺し子プロジェクト」は、東日本大震災をきっかけに、避難所の女性たちが取り組むプロジェクトとしてスタートしたものだ。「刺し子」文化に馴染みのある東日本地域で、一針一針糸を紡ぐように社会との繋がりを持ちながら、2019年で活動は8年目となる。

この活動をより認知してもらう目的で企画されたのが、「みやびふきんキット~変わり花十字~」。キット箱には、刺し子の図面がプリントされた布、刺し子糸、説明書が入っており、糸色は地元にゆかりのあるモデルの笹川暢子さんディレクションの元、通常とは違う選りすぐりの糸がセレクトされている。デザイン&アートディレクションを担当したのは、デザイナーの赤塚桂子さん。

箱のデザインは、大槌町の海の側で暮らす豊かさや風土、風情、港から見える蓬莱島(ヒョウタン島)の風景が手に取って感じられるようなパッケージを目指したという。箱の表面には波をイメージしたリズミカルなパターンを、また、箱の形状は貝殻のような温かみのあるアシンメトリーなかたちをデザイン。箱色はキットの色糸に馴染む薄い色をセレクトし、紙と布、糸の柔らかい手触りも感じることができる。

クリエイティブディレクター:笹川暢子
デザイン&アートディレクション:赤塚桂子
プロジェクト運営:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

デザイナー:赤塚桂子

パッケージデザインを軸に、商品ブランドのスタートアップからブランド展開までのデザインをトータルで手がける。2017年にエストニアでデザイン会社6Sense.を設立、現在日本とヨーロッパを拠点に活動をしている。K-Design Awards、ASIA DESIGN PRIZE審査員。おもな受賞歴に、Pentawards、The Dieline、K-Design Awardsなど。

内容 刺し子糸(草木染)、図案印刷済み晒し木綿布(無蛍光)、説明書
出来上がりサイズ 縦約36×横約33.5cm
素材 刺し子糸・布:綿100%
価格(税込) 3,800円