解体予定の「中銀カプセルタワービル」のカプセルを再活用するクラウドファンディングが、8月末まで実施中

解体予定の「中銀カプセルタワービル」のカプセルを再活用するクラウドファンディングが、8月末まで実施中

解体が予定されている東京・銀座の「中銀カプセルタワービル」のカプセルを再活用するクラウドファンディングが、8月31日まで実施されている。

1972年竣工の中銀カプセルタワービルは、建築家・黒川紀章が設計し、世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅。メタボリズム思想の建物として代表的な同ビルだが、2021年3月に管理組合で敷地売却が決議され、住人の退去と区分所有のカプセル売却が進行している。

2014年より、カプセルを取り外して美術館への寄贈や宿泊施設などで再活用する、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」がスタート。同プロジェクトは、建物をそのままの姿で保存するのではなく、「メタボリズムのコンセプトを引き継ぎ、次に繋げる」という設計思想の継承を目的に、株式会社黒川紀章建築都市設計事務所の協力のもとカプセルを改修・再生し、美術館などへの寄贈や宿泊カプセルの全国展開を進めていく。

現在同プロジェクトでは、カプセルの改修費を募るクラウドファンディングを8月31日まで実施中。支援に対するリターンには、改修後の「カプセル宿泊」利用や出版予定の書籍『中銀カプセルタワービルの記録(仮)』などが用意されている。

https://motion-gallery.net/projects/capsulereproduction