東京藝大デザイン科が国際的デザインプロジェクト実現のためのクラウドファンディングを実施

東京藝大デザイン科が国際的デザインプロジェクト実現のためのクラウドファンディングを実施

東京藝術大学デザイン科が、国際的なデザインプロジェクト「Which Mirror Do You Want to Lick?/デザインにおける虚構と現実の狭間(以下、WMDYWTL?)」を実現させるためのクラウドファンディングを7月30日まで実施している。

「WMDYWTL?」は、実験的なアプローチで知られるデザイナー集団「Åbäke(アバケ)」、ユニークな書体デザインで知られるラディム・ペスコ、グラフィックアートのキュレーター、ゾフィ・デデレンらが仕掛けた、対話を中心にしたワークショップの成果を展示するプロジェクト。2016年のブルノ・ビエンナーレ(チェコ)を皮切りに、フランスやベルギー、アメリカと巡回し、2020年には東京藝術大学のメンバーが主体となる日本での開催が決まっていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になっていた。

東京藝術大学の参加メンバーは、デザイン科ビジュアル・コミュニケーション専攻の大学院生を中心に、インテリアや映像、建築、批評・理論系、キュレーション系などさまざまなスキルや知見を持つ学生たち約30人。内容の研究・理解から展示作品の制作、広報、最終的な展示計画までのほとんどが学生主体で進められる。講師としては、元Idea誌編集長の室賀清徳、デザイナーで東京藝術大学OBの鈴木哲生、藝大デザイン科教授の松下計が参加している。

クラウドファンディングページでは、2021年秋に開催予定の展覧会に向けて寄付を募集しており、集まった寄付金は展覧会の会場設計費や作品制作費、ワークショップ開催経費、講師や通訳への謝金などに充てられる予定。

■「WMDYWTL?」クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/wmdywtl