grafがウェルカムゾーンのデザイン統括を担当する「滋賀県立美術館」が6月27日にオープン。VIデザインはUMA/design farm

grafがウェルカムゾーンのデザイン統括を担当する「滋賀県立美術館」が6月27日にオープン。VIデザインはUMA/design farm

2017年春から改修工事のため一時休館していた滋賀県立近代美術館が、「滋賀県立美術館」に名称を変更し、2021年6月27日にリニューアルオープンする。

1984年に滋賀県大津市に開館した同館。今回のリニューアルにあたり、「かわる、かかわる」をコンセプトに、時代や傾向を限定することになる「近代」を館名から外し、新たなスタートを切る。ミッションに掲げているのは、「人がつくった様々なものに触れることを通じて、社会や環境の多様性をより深く感じられる場をつくること」。

リニューアルにあたり、エントランスロビー周辺のウェルカムゾーンのデザイン統括、設計、広報はクリエイティブユニットのgrafが担当。グラフィックやサイン計画、VIはデザインスタジオのUMA/design farm、Webディレクションと制作はgm projectsの石黒宇宙が手がけている。

新しいVIは、美術館の大きな屋根のような三角を組み合わせ、「M」「S」のかたちをつくり、地域や現場に飛び込み、飛び立っていく様子をかたちに表現。さまざまな人と手をとり、広くコミュニケーションをとっていく姿を表している。メインビジュアルに使われている写真は、滋賀県出身の写真家・川内倫子が撮影を行った。

また、新しくなる美術館をイメージしたテーマ曲を滋賀県出身の音楽家・世武裕子が制作。軽快で何かが始まる予感に満ちた音楽にのせ、「かわる かかわる ミュージアム」というコンセプトを伝えるアニメーション映像も制作された。映像ディレクションは外売募、アニメーションはイシベノリコが担当した。

https://www.shigamuseum.jp/