最果タヒの個展が、三菱地所アルティアムにて8月開催
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現代詩人・最果タヒの個展「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」が、8月8日から9月27日まで三菱地所アルティアムで開催される。
言葉を用いたさまざまな表現活動を行い、現代詩手帖賞や中原中也賞を受賞するなど、詩人として高い評価を得ている最果氏。同展は、インスタレーション作品によって空間全体で言葉を体感する「詩の展示」だ。作品のひとつ『詩になる直前の、アルティアムは。』では、表裏に異なる詩の断片が記された紙片が、天井からモビールのようにつるされる。揺れ動く紙片が言葉の連なりを生み出し、「読者」となる来場者は、その偶然から詩を切り取るような体験をすることができるという。
このほかにも、書き下ろし作品を含む最果氏の詩が大胆に断片化され、空間いっぱいに展開される。「詩になる直前」の言葉たちを追いかける体験を通して、言葉との新たな出会いが得られる展示となっている。なお、同ギャラリーが属する「イムズ」の館内各所でも、同時期に最果氏の詩のインスタレーションが行われる。