中川政七商店による初の複合商業施設が今秋オープン。建築は内藤廣

中川政七商店による初の複合商業施設が今秋オープン。建築は内藤廣

株式会社中川政七商店による初の複合商業施設が、奈良市元林院町(ならまちエリア)に今秋オープンする。

1716年に麻織物「奈良晒」の卸売として創業以来、日本の工芸をベースにした生活雑貨をつくり続けてきた中川政七商店。同施設は、中川政七商店が近年進めてきた産業観光の取り組みを、創業の地である奈良で実現すべくオープンするもの。施設内には、旗艦店「中川政七商店 奈良本店」をはじめ、「ミシュランガイド東京2020」一つ星のシェフによる関西初出店の飲食店やスペシャルティコーヒー店、最上階には興福寺の五重塔を望むコワーキングスペースが展開される。

設計を手がけたのは建築家の内藤廣。約126坪の敷地面積に3階建てとなる同施設の特徴は、開放的なガラス窓と周囲の町並みを活かした瓦屋根だ。建物の中央には、中庭とそこにつながる新たな路地がつくられ、古きよき趣が残る「ならまち」の風景に溶け込んだ空間となる。

https://nakagawa-masashichi.jp/