音という見えない存在によって空間をデザイン、AGC旭硝子の「音を生む」ガラスがミラノデザインウィークで初披露
創立110周年を迎えるAGC旭硝子が、4月17日から4月22日までイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典、「ミラノデザインウィーク」に2018年も出展する。
AGC旭硝子はこれまで、「視覚」や「触覚」など、人の五感に訴えるインスタレーション作品をミラノデザインウィークにおいて3年連続で発表してきた。これらの経験を通して、デザインとテクノロジーの融合が生んだ新たな発想を取り入れた研究開発に取り組んでいる。
今回は「音(聴覚)」をテーマに、現在開発中の「音を生む」ガラスによって、日常に存在する「音」を、これまでとは違った感覚で体験する空間を構築する。タイトルは「Soundscape(サウンドスケープ)」。クリエーションパートーナーには、気鋭の建築家・萬代基介を迎え、音響制作を津田貴司、音響空間設計を堤田祐史、グラフィックデザインを岡本健が担当する。多彩なデザイナーが集まり、ガラスの新たな活用方法を提案するだけではなく、ガラスの進化と可能性が人々の生活にどんな嬉しさや楽しさをもたらすのかを探求していく。
窓のほか、建材、照明、家具など、空間のあらゆる場所に存在するガラスだからこそ実現できる、「サウンドスケープ(音の風景)」。 ガラスならではの透明で美しい空間から聞こえてくる音は、これまでにない感覚をもたらす。
会場は、鉄道駅としてヨーロッパでも主要な駅のひとつであり、歴史的な建造物として名高いミラノ中央駅。高架下の倉庫ならではの無骨で荒々しいドーム空間と繊細なガラスの対比がつくり出される。