浮遊する「泉」、巨大な聖火台、吉岡徳仁氏による「新国立競技場」建築案公開
吉岡徳仁氏が描いた、東京2020オリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」のデザイン案が「吉岡徳仁デザイン事務所」の公式サイトで公開された。創造することの楽しさと、これからの未来に向けた建築のプロジェクトとして、多くの人に伝えたいという思いからの公開だという。
日本古来から、人々に愛されてきた明治神宮外苑。吉岡氏の新国立競技場の建築案は、さながら浮遊する「泉」。四季の美しさと融合させることで、自然と一体となるミニマムなデザイン。その静かな水辺と外苑の緑の風景の中で、散歩やジョギングを楽しむことができ、その水は夏には冷却効果を、また防災時にも活用することができる。
「今回、開催されましたコンペティションは、ザハ・ハディド氏や多くの建築家の方々と同様に、デザインビルド方式のため参加には至りませんでしたが、このアイデアが永遠に生きつづけ、世界のどこかで、未来に実現することを願っております。また、新たに生まれ変わる新国立競技場は、アスリートの聖地として、日本のシンボルとなり、2020年東京オリンピックのレガシーになることを願っております。」と吉岡氏はコメントしている。