益子の原土を継ぐ、「土祭(ひじさい)2015 Living with the Earth 」9月13日から開催
栃木県・益子町で第3回目となる、「土祭(ひじさい)2015」が9月13日(新月)から9月28日(満月)に開催される。益子町は、縄文・弥生期の住居跡も残り、24もの古墳群が発見されている。先人たちの意思と努力によって中世の寺社も数多く残され、また一度廃された寺社や祭礼の再生が図られた事例がいくつもあるなど、人の暮らしの営みが綿々と重ねられてきた。
「土祭2015」は、「継ぐこと、織ること、澄ますこと、照らすこと、むすぶこと。」、この5つの動詞にそって、作品の展示やワークショップ、映画上映、演奏会など、さまざまなプログラムを展開する。これまで総合プロデューサーを担当した馬場浩史氏が2013年夏に他界。今回は新たなプロデューサーは迎えず、いくつかの分野で専門家の協力を得ながら、土祭実行委員会と益子町民がともに土祭をつくり上げていく。
古代の土や泥の呼び方のひとつ「ヒジ・ヒヂ」を用いて、「土祭/ヒジサイ」という名が生まれた。会期は、新しいはじまりの象徴「新月」から、すべてが静かに満ちる「満月」までとしている。月の満ち欠けをもとに祭事や農業を行い暮らしを営んだ時代の、人々の知恵と暮らしの豊かさにもう一度思いをはせるという思いが込められている。